エントリーでP10倍!25年1月末まで 大河ドラマ 利家とまつ 加賀百万石物語 完全版第弐集 DVD-BOX 全6枚セット
【収録内容】
■第27回 『夫婦の決心』
天正10年(1582)6月3日、魚津城を落とした利家は京へ向かっていた。信長への不吉な思いをぬぐいきれない利家は道中で村井又兵衛に会って光秀の謀反と信長の自害を知る。同じ頃、光秀が毛利に放った使者が秀吉側の陣に捕らえられ、持っていた書状から秀吉は本能寺の変を知る。魚津に戻った利家が信じられない面持ちの柴田勝家や佐々成政に本能寺のことを告げたとき、上杉軍が襲来してきた。
■第28回 『清須犬猿合戦』
能登の利家のもとへ行方不明だった嫡男の利勝と妻・永姫が帰還。利勝は秀吉が備中から大返しの末に光秀を討ったことを知らせる。小丸山城の利家のもとに柴田勝家が訪問してきた。勝家は「自分と秀吉とどちらを好きか」と利家に尋ねる。清須城で、織田家の跡目を決める評定が行われた。天下取りを狙う秀吉の思惑通りに3歳の三法師(さんぽうし)が織田家を継ぐことに決まりかけたその時、利家がやってきて…。
■第29回 『人質 麻阿姫』
秀吉の思惑通りに進んだ清須会議の結果に利家は納得できない。利家とまつは、清洲城で弟・良之の妻・ゆうと久しぶりに再会。ゆうは良之の死後、秀吉の側室・茶々の乳母になっていた。秀吉との対決を決めた柴田勝家から人質を差し出すよう求められていた利家は、ゆうから「良之が比叡山で拾ってきた麻阿を差し出せばよい」と言われる。それを当の麻阿が聞いてしまい…。
■第30回 『男泣き! 柴田勝家』
天正10年(1582)初冬、まつは柴田勝家の居城を訪れ、人質に預けた麻阿と久しぶりに対面した。信長の妹の市と幸せに暮らしている勝家の様子に、まつは「勝家が秀吉と戦になったら到底、秀吉には勝てない」と予感する。京にいた利家は佐々成政に会い、亡き信長の“天下布武”の夢を二人で継ごうと誓い合う。そのころ、まつに秀吉の正妻・おねから手紙が届いた。秀吉と手を組んで天下を平定しようというのだ。
■第31回 『賤ヶ岳(しずがたけ)の夫婦』
柴田勝家は秀吉と戦うことを決意した。利家は勝家を助けるため出陣の準備を進める。不破光治、佐久間盛政ら、勝家に味方する武将たちは北ノ庄城に集結。勝家軍2万5千。対する秀吉軍12万。北近江付近で対峙した両軍はお互いにけん制しあっていたが、盛政が攻撃を仕掛ける。それを知って勝利を確信した秀吉は大垣から半日で駆け戻り参戦。勝家軍は総崩れになってしまう。利家は盛政に加勢しようとするが…。
■第32回 『炎上、勝家と市』
賤ヶ岳(しずがたけ)で敗れた利家は越前府中城に退く。これを見た勝家の軍に動揺が走る。越前府中城でまつと会っていた利家のもとに勝家がやってくる。「陣を立て直してもう一度、秀吉に挑もう」と進言する利家に、勝家は「秀吉は大きくなった。秀吉と一緒にこの国を切りもりしろ」と言い残し、利家のもとを去っていく。翌日、秀吉が越前府中城の城門に現れて…。
■第33回 『金沢入城』
天正11年(1583)、利家は金沢城に入城して秀吉を迎える。秀吉は利家に旧領・能登と加賀の二郡を与え、嫡男の利勝には松任(まっとう)4万石を与える。そこに、佐々成政の妻・はるが佐々家の使者としてやってくる。黄金を手土産に越中にある佐々家の領地の安堵を頼みにきたのだった。秀吉は越中を与えると書状を書いたものの「書状は成政自身が人質を連れて取りに来い」と告げる。越中に戻ったはるは…。
■第34回 『さよならの黒百合』
家康との戦に兵を出さなかった佐々成政を秀吉が許さなかったことで、利家は前田家の又若丸と佐々家のてる姫の緑談をためらっていた。秀吉の命令で正室のおねを訪ねた際に、まつは千宗易から「佐々家とは緑を切れ」という秀吉の意向を告げられる。一方で秀吉の母・なかからは佐々家との緑談を急ぐよう励まされる。ようやく又若丸とてる姫との婚約が調ったとき、再び利家は秀吉から佐々家とは緑を切れと命じられる。
■第35回 『末森城の決戦』
天正12年(1584)、佐々成政は前田家家臣・奥村家福が守る末森城に攻撃。末森城を救うため出陣しようとする利家に、石田三成が「金沢城を一歩も出てはならぬ」という秀吉の命令を伝える。ためらう利家は、まつに諭され出陣を決意。落城寸前に追い込まれていた末森城では、家福と家臣たちが利家の到着を信じ、一刻でも長く城を守ろうと奮闘していた。
■第36回 『さらさら越え』
天正12年(1584)冬、浜松の徳川家康に援軍を要請するため、佐々成政と妻・はるはわずかな兵とともに真冬の立山連峰を越えようとしていた。無謀な雪中行軍の途中、はるは雪崩に巻き込まれて行方不明に…。浜松にたどり着いた成政は家康に出兵を断られてしまう。そのころ、秀吉の養女となった麻阿と秀吉との間にただならぬものを感じたまつは、一抹の不安を覚える。
■第37回 『真実の男とは』
利家とまつは大坂城を訪れて娘・麻阿と再会。秀吉の側室になる麻阿との対面は複雑な心境だった。天正14年(1586)5月、前田家は上洛する上杉景勝の接待係となる。接待の指導に来た石田三成の尊大な態度に甥の慶次郎は腹をたて、三成をけとばしてしまう。三成の好物を用意して不始末を詫びた父の利久に三成は好感を持つ。やがて景勝がやって来て…。
■第38回 『花衣』
人質となって徳川家康の元にやってきた秀吉の母・大政所が、家康にお守りを見せる。それこそ今は亡き家康の正室・築山殿がまつに渡したお守りだった。心を動かされた家康は秀吉に会うことを決意。そのころ、まつと秀吉の正室・北政所は、佐々成政の妻・はるに似た女がいるという噂を聞き、南蛮寺を訪れる。そこには粗末な身なりで子どもたちの世話をするはるの姿があった。
■第39回 『成政切腹』
家康からの手紙で佐々成政が切腹したことを知った利家とまつ。立腹した利家に秀吉の正室・北政所と利家の養女・麻阿が、娘・豪姫の祝言を前に秀吉と仲良くしてほしいと諭される。妻が不在のまま執り行われようとしていた成政の四十九日法要。そこに突然、はるが成政の手紙を持参して現れる。
■第40回 『鬼の淀どの』
秀吉の側室・茶々が産んだ棄丸(すてまる)を、北政所のお付きの孝蔵主が北政所のもとに連れて行ってしまった。秀吉はまつに棄丸を茶々のもとに連れ戻すように頼むが、まつは北政所の気持ちを考えるよう秀吉に言って秀吉の頼みを断る。不満を持った秀吉は、前田家が高山右近を引き取った件で言いがかりをつけてきた。
■第41回 『小田原攻め』
秀吉の正室・北政所がまつを訪ねて忠告した。北条家に出入りする茶人で前田家とも緑のある山上宗二とかかわらないようにと。そして小田原攻めの折、宗二を捕らえた秀吉は利家の助命の手紙を聞き入れず、宗二を殺してしまう。さらに小田原に遅れて参陣した伊達政宗をかばう利家の男気に周りの者が感心するのを見た秀吉は、ますます嫉妬心にかられてゆく。
■第42回 『利休切腹』
利長の妻の永姫が利家のもとにやってきた。不敬の罪に問われている利休の命ごいを秀吉に願い出るよう利長に頼んだところ、ケンカになったのだと言う。まつは「天下のことよりも夫や家のことを考えなさい」と永姫を諭す。その利休の処罰をめぐっては北政所からも激しく責められていた秀吉であったが、自分を見下す利休が疎ましく、ついに切腹の命を下す。利家はその命令を伝えるため、利休のもとへ向かう。
■第43回 『大政所の遺言』
秀吉の母・大政所は、秀吉に朝鮮出兵をやめるよう訴える。まつは朝鮮出兵に備え名護屋に赴いた利家の世話をさせるため、侍女・千代保を向かわせる。秀吉は利家や家康らにも朝鮮出兵を反対されるが「天下人は国を富み栄えさせねばならない」と言い、受け入れなかった。そこへ大政所危篤の報せが届く。急ぎ大坂へ戻る秀吉。実は朝鮮出兵をやめさせたいと願う大政所の芝居だった。
■第44回 『猿千代誕生』
文禄2年(1593)、側室の淀が秀吉の男児、お拾(ひろい)を出産したことで、秀吉は朝鮮出兵を中止する。そのころ、利家の世話係をしていた千代保が利家の子を懐妊したとの報せが、五女を亡くしたばかりで失意のどん底にいたまつのもとに。そこへ利家からの文がまつに届く。秀吉が千代保を大坂に連れて行ってしまったので、連れ戻してきてほしいという。まつは大坂城へ行き、千代保を返してくれと頼む。
■第45回 『利家 出仕拒否』
世継ぎ候補のお拾を産んだ側室の淀は、石田三成と共謀して秀吉と利家を不仲にしようと画策。お拾の誕生によって立場が危うくなった秀吉の甥・秀次は自身の行く末を案じていた。翌年、蒲生家に起きた跡目問題で、利家は秀吉に蒲生氏郷の嫡男である鶴千代への跡目相続を願い出る。一度は了承されるが三成の反対にあって秀吉は利家との約束を取り消してしまう。怒った利家は…。
■第46回 『父子の名乗り』
秀吉の甥・秀次が謀反の疑いで切腹に。利家は石田光成の画策で、秀頼の後見役を命じられる。しかし利家は喜々として後見役を務める。まつは家臣の長種と妻・幸に育てられている側室の子・猿千代に会いに行く。謀反の噂を立てられた利家は、大納言の地位を返上して秀頼の後見役に徹するとまつに言う。まつは秀吉の命があとわずかだと北政所から告げられて…。
■第47回 『秀吉死す』
秀吉危篤の報せを受け、利家とまつは伏見城に駆けつける。嫡男の秀頼の後見を利家ら五大老に頼むという秀吉の言葉が読み上げられているとき、佐々家のふくが見舞いに訪れる。意識がもどった秀吉はかつて佐々成政に切腹を命じたことを涙ながら謝罪する。一方、石田三成と浅野長政は秀吉亡き後の政権をねらう家康の暗殺を…。
■第48回 『家康暗殺』
秀吉亡き後、秀吉の遺言を守ろうとする利家と天下を狙う家康の対立が表面化する。家臣からは家康を暗殺して利家に天下を取って欲しいと頼まれるが、自らの死を予期していた利家は…。利家の天下取りを警戒した家康は周到に準備を進めていく。いよいよ利家が秀吉の嫡男・秀頼とともに大坂城に入ると、家康は前田家の本心を探ろうとまつを訪ねる。そんな折、利家の家臣たちは家康を暗殺しようと準備を進めていた。
■第49回 『永遠(とわ)の愛』(最終回)
死期を悟った利家は、まつに遺言を書き取らせる。後継ぎの利長には「3年間は大坂にとどまって金沢へは戻らぬように」と命じて、帰らぬ人に。遺言に従った利長は大阪に残り秀頼の後見役を引き継ぐ。秀吉の側室・淀は、利長を家康に対抗する勢力に引き入れようと動く。家康は「前田との戦を避けるための人質として来てほしい」とまつに頼む。まつは自ら人質となって江戸に旅立つ。
【出演】
唐沢寿明、松嶋菜々子、反町隆史、香川照之、酒井法子、山口祐一郎、天海祐希、高嶋政宏 ほか
作:竹山 洋
音楽:渡辺俊之
○2002年 放送
*DVD6枚組
*収録時間:本編1038分/字幕:日本語
■第27回 『夫婦の決心』
天正10年(1582)6月3日、魚津城を落とした利家は京へ向かっていた。信長への不吉な思いをぬぐいきれない利家は道中で村井又兵衛に会って光秀の謀反と信長の自害を知る。同じ頃、光秀が毛利に放った使者が秀吉側の陣に捕らえられ、持っていた書状から秀吉は本能寺の変を知る。魚津に戻った利家が信じられない面持ちの柴田勝家や佐々成政に本能寺のことを告げたとき、上杉軍が襲来してきた。
■第28回 『清須犬猿合戦』
能登の利家のもとへ行方不明だった嫡男の利勝と妻・永姫が帰還。利勝は秀吉が備中から大返しの末に光秀を討ったことを知らせる。小丸山城の利家のもとに柴田勝家が訪問してきた。勝家は「自分と秀吉とどちらを好きか」と利家に尋ねる。清須城で、織田家の跡目を決める評定が行われた。天下取りを狙う秀吉の思惑通りに3歳の三法師(さんぽうし)が織田家を継ぐことに決まりかけたその時、利家がやってきて…。
■第29回 『人質 麻阿姫』
秀吉の思惑通りに進んだ清須会議の結果に利家は納得できない。利家とまつは、清洲城で弟・良之の妻・ゆうと久しぶりに再会。ゆうは良之の死後、秀吉の側室・茶々の乳母になっていた。秀吉との対決を決めた柴田勝家から人質を差し出すよう求められていた利家は、ゆうから「良之が比叡山で拾ってきた麻阿を差し出せばよい」と言われる。それを当の麻阿が聞いてしまい…。
■第30回 『男泣き! 柴田勝家』
天正10年(1582)初冬、まつは柴田勝家の居城を訪れ、人質に預けた麻阿と久しぶりに対面した。信長の妹の市と幸せに暮らしている勝家の様子に、まつは「勝家が秀吉と戦になったら到底、秀吉には勝てない」と予感する。京にいた利家は佐々成政に会い、亡き信長の“天下布武”の夢を二人で継ごうと誓い合う。そのころ、まつに秀吉の正妻・おねから手紙が届いた。秀吉と手を組んで天下を平定しようというのだ。
■第31回 『賤ヶ岳(しずがたけ)の夫婦』
柴田勝家は秀吉と戦うことを決意した。利家は勝家を助けるため出陣の準備を進める。不破光治、佐久間盛政ら、勝家に味方する武将たちは北ノ庄城に集結。勝家軍2万5千。対する秀吉軍12万。北近江付近で対峙した両軍はお互いにけん制しあっていたが、盛政が攻撃を仕掛ける。それを知って勝利を確信した秀吉は大垣から半日で駆け戻り参戦。勝家軍は総崩れになってしまう。利家は盛政に加勢しようとするが…。
■第32回 『炎上、勝家と市』
賤ヶ岳(しずがたけ)で敗れた利家は越前府中城に退く。これを見た勝家の軍に動揺が走る。越前府中城でまつと会っていた利家のもとに勝家がやってくる。「陣を立て直してもう一度、秀吉に挑もう」と進言する利家に、勝家は「秀吉は大きくなった。秀吉と一緒にこの国を切りもりしろ」と言い残し、利家のもとを去っていく。翌日、秀吉が越前府中城の城門に現れて…。
■第33回 『金沢入城』
天正11年(1583)、利家は金沢城に入城して秀吉を迎える。秀吉は利家に旧領・能登と加賀の二郡を与え、嫡男の利勝には松任(まっとう)4万石を与える。そこに、佐々成政の妻・はるが佐々家の使者としてやってくる。黄金を手土産に越中にある佐々家の領地の安堵を頼みにきたのだった。秀吉は越中を与えると書状を書いたものの「書状は成政自身が人質を連れて取りに来い」と告げる。越中に戻ったはるは…。
■第34回 『さよならの黒百合』
家康との戦に兵を出さなかった佐々成政を秀吉が許さなかったことで、利家は前田家の又若丸と佐々家のてる姫の緑談をためらっていた。秀吉の命令で正室のおねを訪ねた際に、まつは千宗易から「佐々家とは緑を切れ」という秀吉の意向を告げられる。一方で秀吉の母・なかからは佐々家との緑談を急ぐよう励まされる。ようやく又若丸とてる姫との婚約が調ったとき、再び利家は秀吉から佐々家とは緑を切れと命じられる。
■第35回 『末森城の決戦』
天正12年(1584)、佐々成政は前田家家臣・奥村家福が守る末森城に攻撃。末森城を救うため出陣しようとする利家に、石田三成が「金沢城を一歩も出てはならぬ」という秀吉の命令を伝える。ためらう利家は、まつに諭され出陣を決意。落城寸前に追い込まれていた末森城では、家福と家臣たちが利家の到着を信じ、一刻でも長く城を守ろうと奮闘していた。
■第36回 『さらさら越え』
天正12年(1584)冬、浜松の徳川家康に援軍を要請するため、佐々成政と妻・はるはわずかな兵とともに真冬の立山連峰を越えようとしていた。無謀な雪中行軍の途中、はるは雪崩に巻き込まれて行方不明に…。浜松にたどり着いた成政は家康に出兵を断られてしまう。そのころ、秀吉の養女となった麻阿と秀吉との間にただならぬものを感じたまつは、一抹の不安を覚える。
■第37回 『真実の男とは』
利家とまつは大坂城を訪れて娘・麻阿と再会。秀吉の側室になる麻阿との対面は複雑な心境だった。天正14年(1586)5月、前田家は上洛する上杉景勝の接待係となる。接待の指導に来た石田三成の尊大な態度に甥の慶次郎は腹をたて、三成をけとばしてしまう。三成の好物を用意して不始末を詫びた父の利久に三成は好感を持つ。やがて景勝がやって来て…。
■第38回 『花衣』
人質となって徳川家康の元にやってきた秀吉の母・大政所が、家康にお守りを見せる。それこそ今は亡き家康の正室・築山殿がまつに渡したお守りだった。心を動かされた家康は秀吉に会うことを決意。そのころ、まつと秀吉の正室・北政所は、佐々成政の妻・はるに似た女がいるという噂を聞き、南蛮寺を訪れる。そこには粗末な身なりで子どもたちの世話をするはるの姿があった。
■第39回 『成政切腹』
家康からの手紙で佐々成政が切腹したことを知った利家とまつ。立腹した利家に秀吉の正室・北政所と利家の養女・麻阿が、娘・豪姫の祝言を前に秀吉と仲良くしてほしいと諭される。妻が不在のまま執り行われようとしていた成政の四十九日法要。そこに突然、はるが成政の手紙を持参して現れる。
■第40回 『鬼の淀どの』
秀吉の側室・茶々が産んだ棄丸(すてまる)を、北政所のお付きの孝蔵主が北政所のもとに連れて行ってしまった。秀吉はまつに棄丸を茶々のもとに連れ戻すように頼むが、まつは北政所の気持ちを考えるよう秀吉に言って秀吉の頼みを断る。不満を持った秀吉は、前田家が高山右近を引き取った件で言いがかりをつけてきた。
■第41回 『小田原攻め』
秀吉の正室・北政所がまつを訪ねて忠告した。北条家に出入りする茶人で前田家とも緑のある山上宗二とかかわらないようにと。そして小田原攻めの折、宗二を捕らえた秀吉は利家の助命の手紙を聞き入れず、宗二を殺してしまう。さらに小田原に遅れて参陣した伊達政宗をかばう利家の男気に周りの者が感心するのを見た秀吉は、ますます嫉妬心にかられてゆく。
■第42回 『利休切腹』
利長の妻の永姫が利家のもとにやってきた。不敬の罪に問われている利休の命ごいを秀吉に願い出るよう利長に頼んだところ、ケンカになったのだと言う。まつは「天下のことよりも夫や家のことを考えなさい」と永姫を諭す。その利休の処罰をめぐっては北政所からも激しく責められていた秀吉であったが、自分を見下す利休が疎ましく、ついに切腹の命を下す。利家はその命令を伝えるため、利休のもとへ向かう。
■第43回 『大政所の遺言』
秀吉の母・大政所は、秀吉に朝鮮出兵をやめるよう訴える。まつは朝鮮出兵に備え名護屋に赴いた利家の世話をさせるため、侍女・千代保を向かわせる。秀吉は利家や家康らにも朝鮮出兵を反対されるが「天下人は国を富み栄えさせねばならない」と言い、受け入れなかった。そこへ大政所危篤の報せが届く。急ぎ大坂へ戻る秀吉。実は朝鮮出兵をやめさせたいと願う大政所の芝居だった。
■第44回 『猿千代誕生』
文禄2年(1593)、側室の淀が秀吉の男児、お拾(ひろい)を出産したことで、秀吉は朝鮮出兵を中止する。そのころ、利家の世話係をしていた千代保が利家の子を懐妊したとの報せが、五女を亡くしたばかりで失意のどん底にいたまつのもとに。そこへ利家からの文がまつに届く。秀吉が千代保を大坂に連れて行ってしまったので、連れ戻してきてほしいという。まつは大坂城へ行き、千代保を返してくれと頼む。
■第45回 『利家 出仕拒否』
世継ぎ候補のお拾を産んだ側室の淀は、石田三成と共謀して秀吉と利家を不仲にしようと画策。お拾の誕生によって立場が危うくなった秀吉の甥・秀次は自身の行く末を案じていた。翌年、蒲生家に起きた跡目問題で、利家は秀吉に蒲生氏郷の嫡男である鶴千代への跡目相続を願い出る。一度は了承されるが三成の反対にあって秀吉は利家との約束を取り消してしまう。怒った利家は…。
■第46回 『父子の名乗り』
秀吉の甥・秀次が謀反の疑いで切腹に。利家は石田光成の画策で、秀頼の後見役を命じられる。しかし利家は喜々として後見役を務める。まつは家臣の長種と妻・幸に育てられている側室の子・猿千代に会いに行く。謀反の噂を立てられた利家は、大納言の地位を返上して秀頼の後見役に徹するとまつに言う。まつは秀吉の命があとわずかだと北政所から告げられて…。
■第47回 『秀吉死す』
秀吉危篤の報せを受け、利家とまつは伏見城に駆けつける。嫡男の秀頼の後見を利家ら五大老に頼むという秀吉の言葉が読み上げられているとき、佐々家のふくが見舞いに訪れる。意識がもどった秀吉はかつて佐々成政に切腹を命じたことを涙ながら謝罪する。一方、石田三成と浅野長政は秀吉亡き後の政権をねらう家康の暗殺を…。
■第48回 『家康暗殺』
秀吉亡き後、秀吉の遺言を守ろうとする利家と天下を狙う家康の対立が表面化する。家臣からは家康を暗殺して利家に天下を取って欲しいと頼まれるが、自らの死を予期していた利家は…。利家の天下取りを警戒した家康は周到に準備を進めていく。いよいよ利家が秀吉の嫡男・秀頼とともに大坂城に入ると、家康は前田家の本心を探ろうとまつを訪ねる。そんな折、利家の家臣たちは家康を暗殺しようと準備を進めていた。
■第49回 『永遠(とわ)の愛』(最終回)
死期を悟った利家は、まつに遺言を書き取らせる。後継ぎの利長には「3年間は大坂にとどまって金沢へは戻らぬように」と命じて、帰らぬ人に。遺言に従った利長は大阪に残り秀頼の後見役を引き継ぐ。秀吉の側室・淀は、利長を家康に対抗する勢力に引き入れようと動く。家康は「前田との戦を避けるための人質として来てほしい」とまつに頼む。まつは自ら人質となって江戸に旅立つ。
【出演】
唐沢寿明、松嶋菜々子、反町隆史、香川照之、酒井法子、山口祐一郎、天海祐希、高嶋政宏 ほか
作:竹山 洋
音楽:渡辺俊之
○2002年 放送
*DVD6枚組
*収録時間:本編1038分/字幕:日本語