絶歌―神戸連続児童殺傷事件
内容説明
1997年6月28日。僕は、僕ではなくなった。酒鬼薔薇聖斗を名乗った少年Aが18年の時を経て、自分の過去と対峙し、切り結び著した、生命の手記。
目次
第1部(名前を失くした日;夜泣き;生きるよすが;池;それぞれの儀式 ほか)
第2部(ふたたび空の下(二〇〇四年三月十日〜四月上旬)
更生保護施設(二〇〇四年四月上旬〜四月中旬)
ジンベイさんとイモジリさん(二〇〇四年四月中旬〜二〇〇四年五月中旬)
最終居住先(二〇〇四年五月中旬〜二〇〇五年一月)
旅立ち(二〇〇五年一月〜二〇〇五年八月) ほか)
出版社内容情報
1997年6月28日。
僕は、僕ではなくなった。
酒鬼薔薇聖斗を名乗った少年Aが18年の時を経て、自分の過去と対峙し、切り結び著した、生命の手記。
「少年A」――それが、僕の代名詞となった。
僕はもはや血の通ったひとりの人間ではなく、無機質な「記号」になった。
それは多くの人にとって「少年犯罪」を表す記号であり、自分たちとは別世界に棲む、人間的な感情のカケラもない、
不気味で、おどろおどろしい「モンスター」を表す記号だった。