コスミック時代文庫 最強の虎―隠密裏同心篠田虎之助〈5〉
内容説明
あまりの強さに、かつては虎と恐れられた関宿藩士・篠田虎之助は、主君の命でやむなく暗殺をおこない、逃げるようにして江戸に出てきた。人を殺すことにほとほと嫌気がさした虎之助は、刀の代わりに杖術や柔術を学び、殺生を避けつつもあらたなる任務…江戸町奉行直轄の隠密同心として働くこととなる。そんななか、虎之助にある秘命がくだった。さる旗本屋敷に出向き、錯乱状態の当主を取り押さえるという厄介な依頼であったが、虎之助の見事な杖さばきで、なんなく騒動は解決したかに思えた。しかしその裏には奇怪なお家騒動が隠されており、虎之助は思わぬ命懸けの決闘を強いられるのだが…。大好評シリーズ第五弾!
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年生まれ、97年に『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞。本格的な作家活動に入る。江戸時代の庶民の生活や文化、春画や吉原、はては剣術まで豊富な歴史知識と独自の着想で人気を博し、時代小説にかぎらず、さまざまな分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
コスミック時代文庫