コスミック時代文庫 密命将軍 松平通春―亡国の秘宝
内容説明
商家の離れ座敷に居候し、江戸の町で暮らす謎の侍、松平通春。すらりとした長身、品のある面差し、威厳がありつつも春風のように優しげなたたずまいは、いかにもただものではない雰囲気を醸しだしていたが、それもそのはず、この通春こそ尾張徳川家の後継ぎ、葵の一門につらなる若殿さまであった。小姓の星野藤馬を引きつれ、江戸の市井にくだってきた通春は、将軍吉宗からある密命を受けていた。目安箱に寄せられた厄介な難問や事件、頼み事を、庶民の側に立って独自に解決してほしいという、いわば『民のための世直し』である。後世、尾張の名君として名をあげる、若き徳川宗春の活躍!大好評のシリーズ第二弾!
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年4月、岐阜県岐阜市に生まれる。現在、時代小説を意欲的に執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)