内容説明
「出版」からみるもうひとつの法学史。商業出版との深いかかわりを持ちながら形成されてきた法学という学知。法学者たちはどのように出版とつきあい、出版はかれらの知的営為においてどのような位置を占めたのか。「講座」や「全集」の果たした役割、専門誌や一般誌でのふるまい、受験界との関係、さらには学問作法や党派性など、戦前・戦後を通じた多様な視角から迫る。
目次
序章 「知的プラットフォーム」としての法律出版(出口雄一・小石川裕介)
第一章 「講座」の系譜―「岩波講座」を中心に(出口雄一)
第二章 「法学全集」につどう人びと―「実学」としての法学(荒邦啓介)
第三章 法律雑誌・法学出版と学問作法―法学と社会科学の交錯を考える(水谷瑛嗣郎)
第四章 法学メディアと「党派性」―『法律時報』と『ジュリスト』(森元拓)
第五章 受験雑誌にみる高等試験―『受験界』と『国家試験』(小石川裕介)
第六章 戦後日本における憲法学者の「社会的位置」―論壇誌の登場回数と新聞での規範的語りに注目して(山本昭宏)
終章 法学における出版(小石川裕介・出口雄一)
著者等紹介
出口雄一[デグチユウイチ]
慶應義塾大学法学部教授
小石川裕介[コイシカワユウスケ]
関西大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
「出版」からみる、もうひとつの法学史
商業出版との深いかかわりを持ちながら形成されてきた法学という学知。法学者たちはどのように出版とつきあい、出版はかれらの知的営為においてどのような位置を占めたのでしょうか。「講座」や「全集」の果たした役割、専門誌や一般誌でのふるまい、受験界との関係、さらには学問作法や党派性など、戦前・戦後を通じた多様な視角から迫ります。
[編者]
出口雄一 慶應義塾大学法学部教授
小石川裕介 関西大学法学部准教授
[執筆者]
荒邦啓介 淑徳大学コミュニティ政策学部准教授
山口亮介 中央大学法学部教授
兒玉圭司 大阪成蹊大学経営学部教授
水谷瑛嗣郎 関西大学社会学部准教授
小野博司 大阪大学大学院高等司法研究科教授
森元 拓 東北公益文科大学公益学部教授
坂井大輔 千葉大学大学院社会科学研究院准教授
水野浩二 北海道大学大学院法学研究科教授
山本昭宏 神戸市外国語大学総合文化コース准教授