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生誕の災厄 (新装版)
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内容説明

痛烈なユーモアと皮肉に満ちたアフォリズム。闇の底から生への呪詛を発しつづけた、異端の思想家シオランによる“奇書”を新装刊行。



著者等紹介

シオラン,E.M.[シオラン,E.M.] [Cioran,E.M.]
1911年、ルーマニア生まれ。ブカレスト大学文学部卒業。哲学教授資格を取得後、1937年パリに留学し、定住。『歴史とユートピア』により、コンパ賞を受賞。1995年逝去

出口裕弘[デグチユウコウ]
1928年、東京生まれ。フランス文学者・小説家。1951年東京大学文学部フランス文学科卒業。元一橋大学教授。『坂口安吾―百歳の異端児』(新潮社)により、伊藤整文学賞、蓮如賞を受賞。2015年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

生誕こそ、死にまさる真の災厄である。

ただひとつの、本物の不運は、この世に生まれ出ることだ。──「暗黒のエッセイスト」が放つ、独特のユーモアと強烈な皮肉に満ちたアフォリズムに、読者は一瞬にして呑みこまれる。
静かに読み継がれてきた、「異端の思想家」シオランの〈奇書〉を新装版で刊行。


若い世代の読者に向け、装丁・組版をリニューアル!!

★現在の版(1976年刊行)からの変更点
・全面新組
・旧字体や送りがななどを、読みやすく改める
・水戸部功さんによる装丁


あまりにも完全な地獄は、楽園と同じように不毛である。

あらゆる思想は、損なわれた感情から生まれる。

一冊の本は、延期された自殺だ。


【著者】E. M. シオラン(E. M. Cioran 1911〜1995)
ルーマニア生まれの作家、思想家。1937年パリに移り住み、後年はフランス語で数多くの著作を残した。『歴史とユートピア』によりコンバ賞を受賞。著書に『絶望のきわみで』『思想の黄昏』『告白と呪詛』(以上、紀伊國屋書店)、『崩壊概論』『苦渋の三段論法』『実存の誘惑』『時間への失墜』(以上、国文社)ほか多数。

【訳者】出口裕弘(でぐち・ゆうこう 1928〜2015)
フランス文学者、小説家、元一橋大学教授。『坂口安吾――百歳の異端児』により伊藤整文学賞、蓮如賞を受賞。著書に『ロートレアモンのパリ』『澁澤龍?の手紙』、訳書にユイスマンス『大伽藍』、バタイユ『内的体験』、シオラン『告白と呪詛』『歴史とユートピア』ほか多数。