ヘアケアにブラッシング
ヘアケアの基本 美しい髪を目指して
「髪のお手入れ」というとシャンプーやトリートメントだけと思われがちですが、ヘアケアの基本はブラッシングです。ブラッシングとは髪のホコリや汚れを取り除き清潔に保つためのものなのです。ヘアブラシで丁寧にブラッシングすると髪本来のツヤが出てしなやかになったように感じられます。
髪の大敵 静電気
プラスチックブラシ使用時に発生する静電気。ひどい場合は数万ボルトにもなるといわれています。静電気は髪を伝わり毛穴の奥の毛乳頭に達します。これが続くと毛乳頭の働きが悪くなり髪へダメージを与えてしまうのです。天然素材である猪毛・豚毛のブラシはプラスチック製のものに比べ静電気の発生が少ないと言えるでしょう。
猪毛・豚毛のヘアブラシ 弾力ある毛コシ
猪の体毛は黒褐色で硬く、首から肩にかけては特に長い毛が生えています。怒ると逆立つので「いかり毛」とも呼ばれ、長い物は150ミリ以上にもなります。中でも質の良い物は靴の革をを縫い付ける毛針として使用され、一本いくらで取引されるほどの高価な物です。この毛は毛材として利用される獣毛の中では一番の剛毛で、その根元(毛根部分)はもっとも大切な部分であり、ヘアブラシや牛馬手入れブラシなどの高級品に使われます。また豚毛においても良質なものは猪毛に似た特徴を持っております。私たちのヘアブラシにはインドや東南アジアで採取された毛材が使われています。
猪毛・豚毛のブラシはプラスチックのものに比べ静電気の発生が少なく、頭皮までしっかり届くため、頭皮を適度に刺激することができます。またゆっくりと繰り返しブラッシングすることで髪をきれいに整え、髪が持つ本来のツヤを実感できます。手早くスタイリングできるプラスチックヘアブラシも便利ですが、髪のことを考えれば天然素材である猪毛・豚毛ブラシが優れています。それは今もなお多くの美容院で使われていることからもご理解いただけるでしょう。
いろいろなブラシ
ヘアブラシにはヘアスタイルや用途に合わせていろいろな種類があります。髪のボリューム・長さの違いや、ブラッシング・スタイリング・セットなどの用途によって違いがありますので、ご自分にあったものを使い分けましょう。
ヘアブラシの正しい使い方
ヘアブラシはひねって使うと植毛が抜けてしまいます。植毛部全体を均一に使いましょう。正しいブラッシングで髪もブラシも長もちさせましょう。
ブラシ植毛部全体を頭に対して垂直にあてます
髪の分け目から毛先に向けて、絡んだ髪が解れていくのを感じながらゆっくり丁寧に梳かします
ゆっくりと丁寧に繰り返しブラッシングします