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【 佐伯祐三 「郵便配達夫」他 】魅惑的なマチエール:ポストカード3枚セット
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【 佐伯祐三 】魅惑的なマチエール
ポストカード3枚セット

①「郵便配達夫」1928年
②「ロシアの少女」1928年
③「レストラン(オテル・デュ・マルシュ)」1927年

※郵便枠5桁のカードは
現在でも、問題なく使用できます。

佐伯祐三(1898-1928)は、近代日本を
代表する洋画家の一人です。
わずか30年という短い生涯でしたが、
独自の画風で日本の洋画史に大きな足跡を
残しました。

《郵便配達夫》は1928年、佐伯の最晩年に
制作されました。
この時期、佐伯はパリに滞在しており、
結核の悪化により外出が困難な状況でした。

偶然、自宅を訪れた郵便配達夫に
創作意欲を掻き立てられた佐伯は、
モデルになってもらうよう依頼しました。
日常的な存在に美を見出した
佐伯の感性が伺えるエピソードです。

佐伯は大阪に生まれ、東京で美術を学んだ後、
1924年に初めてパリに渡りました(1924-6)。
本格的な画業はわずか4年余りでしたが、
その間に都市の風景を題材とする独自の
様式を確立しました。

風景画の重視: 佐伯は主に自身が生きる街を
題材とした風景画を描きました。
特に東京、大阪、パリの3つの都市の風景が
重要なモチーフとなっています。

独特の筆致: 激情的でメランコリックな
感情溢れる筆致が特徴的です。
特にパリの裏街や古い壁、郊外の建物などを
描いた作品で顕著です。

マチエールの重視: パリの汚い壁を描く中で、
壁だけで作品の画面をもたせる重厚な
マチエール(絵画の肌合い)を創出しました。

速描きの技法: 佐伯の絵画には、じっくりと
細密に描き込んだような印象はなく、
むしろ筆の勢いが魅力となっています。

画風の変遷
佐伯の画風は、パリでの経験を通じて大
きく変化しました。
特にフォーヴィスムの画家ヴラマンクとの
出会いが転換点となり、セザンヌの影響を
受けた初期の落ち着いたタッチから、
より激しく表現主義的な画風へと変化しました。

特に2回目の滞仏期(1927-8)に制作した、
繊細で踊るような線によるパリの風景画は、
彼の代表作として知られています。


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