葬送の仕事師たち (新潮文庫)
葬儀社社員、納棺師、エンバーマー、火葬場職員……。 その目を通し「死」を見つめる。 葬儀業界の市場は右肩上がりの1兆6000億円。規模は拡大を続け、家族葬、直葬、合理化と、その形態は多様化している。 一方で、団塊世代が80歳代となる「超多死社会」が間近に。「死」の現場に携わるプロたちの「生の声」、尊厳をもって送るとは。 自らを語ることがあまりなかった職種を通し、葬送の実際をルポする。 【目次】 第1章 「葬儀のプロ」を志す若者たち 神奈川県平塚市にある日本ヒューマンセレモニー専門学校は、 葬儀のプロ「フューネラルディレクター」と遺体修復技術者 「エンバーマー」を育てる。その授業内容と教師・生徒の人となりと、 その職にかける思いから、現代の死生観が見えてくる。 第2章 それぞれの「葬儀屋稼業」 葬儀業界の市場規模は右肩上がりの1兆6000億円。 家族葬、直葬、合理化、感動化と、葬儀の形態は多様化の時代を 迎えている。その一方で、「昔ながら」の葬儀屋の現状はどうなのか。 葬儀の今昔と、そこで働く人たちの「生の声」に耳を傾けた。 第3章 湯灌・納棺・復元の現場 即物的には「モノ」であ