やねうらべやのおばけ
内容紹介 もうずっとながいこと、古い家の屋根裏部屋でひとりでくらしてきたおばけがいました。おばけは体を小さくすることもできるし、ガラスのように透き通ってみえなくなることもできます。もちろん飛ぶことだって でも、屋根裏部屋の外に出るのは少し怖くて、ほとんど外に出たことはありませんでした。でもある夜、あんまり月がきれいだったので、外に飛び出して家の周りを一周分だけ、夜空を飛んでみました。すると、次の日から、この家に住む小さな女の子が屋根裏部屋にやってくるようになったのです。おばけは、せっかく自分一人で居心地が良かった部屋なのに、とごきげんななめです。女の子がこなくなるように、みえなくなってつついてみたり、紙袋をかぶって飛んでみたり、おばけならではの技であれこれとやってみるのですが……。木炭鉛筆で緻密に描かれた絵本です。 著者について しおたにまみこ 1987年千葉生まれ。 女子美術大学工芸学科陶コース卒業。 アニメーションの背景画などを手がける背景美術制作会社でのしごとを経て、絵本制作をはじめる。作品「やねうらおばけ」で第15回ピンポイント絵本コンペ優秀賞受賞。 デビュー作『そらか