夫の脳梗塞から一六年「あきらめない」をやり通す:家族ならではのリハビリの記録
起こるか起こらないかわからない「奇跡」を求めるのではなく、日常の積み重ねのなかで、何を思い、何を感じたのか。それを含めて、一つひとつ、思い出せることを書いてみたら、もしかしたら他の方にも何かしらのお役に立つことができるかもしれない。そう、思うようになりました。それは、カルテには記載されていない、家族の視点で記した回復記録になると思ったからです。(「プロローグ」より) 【目次】 プロローグ はじめまして わたしたちについて――簡単な自己紹介 第一章 ある日突然、夫が倒れた――胸部大動脈解離から心原性脳梗塞を併発 二〇〇八年三月一一日の夜、胸部大動脈乖離発症 救急搬送から病名判明 ICUでの最後の会話 重度の脳梗塞発症 第二章 弘前大学医学部附属病院での日々 開頭手術 命の炎が消えませんように 食事を摂り始める 減圧手術から復元手術まで 脳外科の先生たちとの会話 四月二二日のお見舞い 渾身の「あ・り・が(とう)」 診断とは現状からみた未来予測? 大学病院からリハビリ病院へ 第三章 後遺症とのお