能動的推論:心、脳、行動の自由エネルギー原理
この最新理論は、ヒトへの関心をもつすべての読者に画期的な視点を贈る ヒトにおける知覚、認知、運動、思考、注意、コミュニケーション機能…それぞれの仕組みの解明に向けた研究が進む中、それらをたった1つの原理で説明する画期的な理論が世界的に大きな注目を集めている。 ――著者の一人、天才神経科学者と称されるフリストンが提起した「自由エネルギー原理」である。本書ではこの原理の意義を強調しながら、我々が生きる世界についての不確実性を解消する「能動的推論」を解く。 2022年3月に刊行された原著を邦訳出版した本書は、認知的現象を統一的に説明した、今までにない新たなモデルを提供する。 原書: Thomas Parr Giovanni Pezzulo & Karl J. Friston (2022) Active Inference: The Free Energy Principle in Mind Brain and Behavior. The MIT Press ――著者:カール・フリストン(本書序文より) 能動的推論 Active Inference とは 感覚状態に反応する行動