スペインワイン界の革命児が手掛ける、ピノ・ノワールのような繊細さを持つ赤!
スペイン最高の醸造家と言われるまでに成長したテルモ・ロドリゲス。この30年のスペインワインの進化の中心でした。そんなテルモのゴールはスペイン各地の土着品種の復活とリオハ本来の味わいを取り戻す事。テルモの言う本来の味わいは18世紀、小さな造り手が各村のテロワールを活かしてワインを造っていた時代の事を指しています。
修行したボルドーの一流シャトーでの経験が、テルモにスペインの独自性を気付かせ、1998年故郷であり現在の本拠地であるリオハへと戻ったあとも、テロワールの復活を目指します。スペイン全土を旅し、信頼できる農家から購入したブドウも用いながら、時にはそのワイナリーを間借りしながら、地方性や土着品種を活かした醸造を続けています。
「ペガソ・ゼータ」は、火成岩を基盤とした粘板岩と花崗岩の混合土壌で水はけに優れている。天然酵母のみ。様々な木で作られた様々な年代の500リットルのオーク樽で6ヶ月、ステンレスタンクで6ヶ月熟成。最も心地よく、最も繊細で素直なワインです。私達自身の古い有機栽培の畑のグルナッシュと考えを同じくする仲間のグルナッシュで作られています。スレートと花崗岩の土壌がブレンドされる事でワインに深さ、シリアスさと果実の優雅さの両方を与えています。
■テクニカル情報■
醸造所:ペガソ・ヴィニャス・ヴィエハス
村:セブレロス
品種:ガルナッチャ
TELMO RODRIGUEZ PEGASO ZETA
テルモ・ロドリゲス ペガソ・ゼータ
生産地:スペイン カスティーリャ・レオン州
原産地呼称:DOP. CEBREROS
ぶどう品種:ガルナッチャ 100%
アルコール度数:14%
味わい:赤ワイン 辛口 フルボディ
ワインアドヴォケイト:93 ポイント
RP 93 Reviewed by: Luis Gutierrez Release Price: $35 Drink Date: 2023 - 2028
The floral, expressive and elegant 2021 Pegaso Zeta, from their own grapes and purchased ones, fermented with indigenous yeasts in oak and stainless steel vats and amphorae, and it matured in a combination of 500- and 600-liter barrels and stainless steel vats for 12 months. It has a bright ruby color with the grip from the fine tannins and an herbal touch that provides freshness. It has to be the finest Zeta to date. 28,739 bottles were filled in August 2022.
Telmo Rodriguez has a project in Gredos, and I tasted mostly 2020s with winemakers Marc Isart and vineyard manager Aitor Fernandez. They compare 2020 with 2016 and 2021 to fresher wines like 2018, but with the effect of the frost from late April, and the wines have less color than the 2020s and 2022s. Published: Jun 01, 2023
■2019年ヴィンテージの感想です■
輸入元テラヴェールさん初のスペインワインのラインナップが「テルモ・ロドリゲス」だなんて。素晴らしい。
輸入元さんから、「セブレロスのペガソ・ゼータを飲んでみて下さい。僕達がテルモを始めた理由が解るはずです。」と資料にあったので、早速飲んでみました。
セブレロス村のペガソ・ヴィニャス・ヴィエハス醸造所の醸造担当は元ベガ・シシリアの醸造担当と聞いて、飲む前から期待値は抜群でした。ガルナッチャと言えば、フランス語でグルナッシュ。ローヌのシャトーヌフ・デュ・パプのエレガンスに通づるものがあるだろうと予想はしていました。
抜栓直後、ガルナッチャらしいたっぷりとした果実味、厚み、若干の硬さを感じましたので、その日は1杯でやめて翌日に持ち越しました。2日目、柔らかさが少しは出ているだろうと予想はしていましたが、予想以上、ビックリするほど化けた!薄旨系のピノ・ノワールを飲んでいるかのような繊細で上品なスタイル。前夜の硬さは見事に調和し、全くの別物のワインを飲んでいるかのようでした。ワインって生きている・・・。ブラインドで出したら、おそらくブルゴーニュの上質なピノ・ノワールですね!と言ってしまうでしょう。
これが2,000円代だと思うと、凄いバリューです!今のブルゴーニュなら5,000円になるだろう。今のスペインは安過ぎます。テラヴェールさんが、テルモ・ロドリゲスの取り扱いを始めた理由が分かりました。2022.10.23