生粋のヴィニュロン「オリヴィエ・ジュアン」が造る、力強い香りのACブル!
ジュアン家はモレ・サン・ドニ村に長く続く家系で、1999年、4代目オリヴィエ・ジュアンが継承して本格的に自社ビン詰めを開始しました。醸造所とカーヴは、より気温の低いオート・コート・ド・ニュイのアルスナン村にあり、清潔でナチュラルなワイン造りを実践しています。また、ドメーヌ継承後直ちにビオロジック栽培を開始し、最短の3年後に厳しいエコセール認証を勝ち取りました。
ブルゴーニュ地方は、ちょっとまとまった雨が降ると翌日の畑を見るのが怖いくらい、ビオロジック栽培は難しいところですが、「極力いつも畑にいて、問題が起きそうになったら即、対処します」。たとえ土日の雨の日でも、モレ・サン・ドニの畑を通りかかれば、ただひとり黙々と働く彼にしばしば会うことができます。(そして、当日の天候状況によっては、何びととのアポイントもキャンセルされることも付け加えておきます!)。「趣味は仕事です」。真面目一筋。近隣の村々に比べて不遇な時代が長く続いたモレにも、ついに彼のような新世代の造り手が現れる日が来ました。
「ブルゴーニュ ピノ・ノワール」は、アルスナン村のオート・コート・ド・ニュイ区画(樹齢55〜60年)80%、「モレ・サン・ド二 レ・クレ・ジロン」(樹齢約55年)10%、「モレ・サン・ドニ レ・シャン・ド・ラ・ヴィーニュ」と地続きの同名ACブルゴーニュ区画(樹齢約65年)10%のブレンドです。新樽率20%で16ヶ月間樽熟成。
■テクニカル情報■
栽培:1999年からビオロジック栽培。4世代に渡って受け継がれるマサル・セレクション
醸造:天然酵母のみで発酵。2013年ヴィンテージ以降、100%レモン社製の樽を使用。澱引きはビン詰め前に1回のみ。SO2の使用は最小限
OLIVIER JOUAN BOURGOGNE PINOT NOIR
オリヴィエ・ジュアン ブルゴーニュ ピノ・ノワール (ブルゴーニュ・ルージュ)
生産地:フランス ブルゴーニュ
原産地呼称:AOC. BOURGOGNE
ぶどう品種:ピノ・ノワール 100%
アルコール度数:13.0%
味わい:赤ワイン 辛口 ミディアムボディ
■2017年2月10日 オリヴィエ・ジュアンご夫妻をお迎えして■
※2014年ヴィンテージのコメントです。
生粋のヴィニュロン「オリヴィエ・ジュアン」。たとえ土日や雨の日でも、畑を通りかかればただひとり黙々と畑での作業に没頭する彼に会う事ができるといわれているほど、真面目一筋なオリヴィエ氏。2度目のご来店となった今回は、まるでフランス版ジュリア・ロバーツを見ているかのような素敵な奥様イザベルさんとお越しいただきました!
「ドメーヌ史上最高の品質とスタイル」とすでに話題になっている2014年ですが、年々その品質が向上している理由として、4世代に渡って受け継がれる『マス・セレクション』、そして初めて耳にした選茎。その言葉通り、腐っていない健康な茎のみを厳選し、その茎と葡萄を交互に並べ仕込むというオリヴィエ独自の方法だそうです。また、マーク・エブラールの新キュヴェでも採用されている「マス・セレクション」は、オリヴィエも実践しているとは知りませんでした。
古くからある秀逸な樹を選び出し、そこから次の苗を選定するというもので、クローン・セレクションよりもテロワールを反映させ、味わいにもさらに複雑が増す可能性があるとして注目をしている生産者たちがいるそうですが、実際、クローン・セレクションに比べると、病気にかかりやすく、時間と労力がかかり過ぎるので、実際に実践している生産者は全体の10%ほどだそうです。
オリヴィエ・ジュアンのワインは、「濃いブルゴーニュ」という方もいらっしゃいますが、決して抽出の濃さではなく、葡萄のエネルギー・パワーから来る濃さだと理解してほしい。
<追記>
良い区画の枝を選ぶ、マスセレクションを導入してるジュアンですが、驚くべきことに、6割がピノ・ファンの葡萄だったそうです。ピノ・ファンと言えば、DRCやアルヌー・ラショーが例として挙げられますが、オリヴィエ・ジュアンのワインの凝縮度・パワーは、全てマスセレクションによる上質な葡萄のおかげなのですね。また、輸入元の社長が、「オリヴィエ・ジュアンのオート・コート・ド・ニュイ・ルージュ」がなぜ毎年こんなにも美味しいのかご存知ですか。主にギュイヨサンプル仕立てで栽培され、高密植のため、房の数を制限し葡萄の熟度を高くしています。そのため、コート・ド・ニュイのような凝縮感のあるオート・コートの赤が生まれるのです。