「美食地質学」入門〜和食と日本列島の素敵な関係 (光文社新書 1230)
小さな島国の食が なぜこれほど多彩なのか??。 マグマ学者が紐解くその恵みと試練 ◎内容紹介◎ 日本独自の食文化、和食。出汁や?油、豆腐に豊かな海産物は欠かすことのできない食材だ。では、なぜこれらの食材は日本で育まれてきたのか。その理由は日本列島の成り立ちにある。例えば、昆布出汁。ミネラル(特にカルシウム)を多く含む硬水では旨味成分をうまく抽出できず、軟水の多い日本だからこそ、その真価を発揮できる。そして、日本の水に軟水が多いのは、活発な火山活動と地殻運動によって急峻な山地ができたことで、川や地下水の流れも急となり、ミネラルが溶け込む時間が短くなるからなのだ。 和食と日本列島の成り立ちには、切っても切れない結びつきがある。そんな2つの意外で素敵な関係をマグマ学者であり、無類の食いしん坊でもある著者が丁寧に紐解く!