発達障害の子を持つ親の心が楽になる本(DL特典:園、学校、病院に相談するとき役立つシート3種(pdf))
まず、親が楽になれば、子どもも楽になる。 「あれ? うちの子、ちょっと変かな?」 発達障害の診断を受けるか受けないかは別にして、子育ての中でこう感じる親御さんは多いと思います。 私は現役の外科医として働いています。医師として多少は小児科領域の医療知識がありますが、それでも子どもの言動に違和感を持ちながら、疑問を感じながらの子育てでした。 それは、わが子3人のそれぞれが「自閉スペクトラム症」の診断を受けてからも同じです。診断されても、 「結局は、親はどうしたらいいのか?」 ということが、診断と同時にわかるわけではないからです。 私は、一番上の長女が診断を受ける前後、妻と2人で発達障害や自閉スペクトラムについての情報を集めました。専門的な医学書を見ると、診断基準や大枠の対応はわかるものの、具体的に長女に対して、個別にどうしたらいいかはわかりません。 多くの本で、子育ての困りごとは(発達障害に限らず)、「愛情を持って適切な対応をすればうまくいく」という表現がよく登場します。しかし、こう表現する本の中で、「愛情」の定義や条件、「適切な対応」の定義や条件は出てきません。このように測れ