罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法 (インターナショナル新書)
高い自殺率、縮む給与差、育たぬ後任、辞めていく女性と若手──、 日本の管理職の異常な「罰ゲーム化」をデータで示し、解決策を提案する。 ビジネスの現場を救う”希望の書” 「管理職の活性化」に悩む経営層にも、現場の管理職にも役立つ、知恵とヒントに溢れた1冊。 ・・・・・ ──「はじめに」より (一部再編集して抜粋) 今、管理職として働くということが、「罰ゲーム」と化してきている。 日本の管理職に対するこの「罰ゲーム」という比喩は、近年、ビジネスの現場や研究者の間でもしばしば聞かれていたものですが、いよいよ正面から取り上げる必要が出てきました。 この「罰ゲーム化」の影響は深刻です。 管理職ポストの後継者不足、イノベーション不足、部下育成不足、さらには管理職本人のストレス、そして本人の自殺という悲劇的な問題にまで連綿とつながっています。経営・組織の課題の域を超え、「社会課題」とも呼べるものになってきました。 さて、ではこのバグの原因は何でしょうか。 あまり気が付かれていませんが、この管理職の「罰ゲーム化」には、放置すると負荷が上がり続ける、まるでインフレ・スパイラルのような構造が存