人間失格 (角川文庫)
内容紹介 自己の生涯を極限までに作品に昇華させた太宰文学の代表作 無頼の生活に明け暮れた太宰自身の苦悩を描く内的自叙伝であり、太宰文学の代表作である「人間失格」と、家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描き、命日の由来にもなった「桜桃」を収録。 内容(「BOOK」データベースより) 「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」青森の大地主の息子であり、廃人同様のモルヒネ中毒患者だった大庭葉蔵の手記を借りて、自己の生涯を壮絶な作品に昇華させた太宰文学の代表作品。「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます」ほかに、家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描いた「桜桃」も収録。 著者について ●太宰 治:1909年、青森県生まれ。本名・津島修治。1935年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年、処女作品集「晩年」を刊行。以後、「走れメロス」、「斜陽」など多くの佳作を執筆。1948年、玉川上水に入水し没。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 太宰/治 1909年(明治42年)