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取寄 | 花柳の舞〜舞妓たちの光と陰 | 渡部哲哉 (吹奏楽 | フルスコア)
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編成:Piccolo / Flute 1-2 / Oboe / Bassoon / Eb Clarinet / Bb Clarinet 1-3 / Alto Clarinet / Bass Clarinet / Alto Saxophone 1-2 / Tenor Saxophone / Baritone Saxophone / Trumpet 1-3 / Horn 1-4 / Trombone 1-3 / Euphonium / Tuba / St.Bass / Timpani / Percussion (Sus.Cymbal, Snade Drum, 拍子木 or Claves, 鼓 or Bongo, Bass Drum, Sleigh Bells) / Marimba & Glockenspiel

「花柳」(かりゅう)とは、日本の文化の1つと言われている「芸者(色町(いろまち)・花町(はなまち))」の社会を言います。
「遊女(ゆうじょ)」や「白拍子(しらびょうし)」と呼ばれた、歌や踊りで座を盛り上げる芸者が登場したのは平安時代(794年)と言われています。やがて戦乱の世となり白拍子は廃れましたが、再び平和が訪れた江戸時代には、神社・仏閣にお参りする人にお茶やお菓子を振舞う水茶屋(みずぢゃや)で料理を運んでいた娘たちが、いつしか当時流行り始めた歌舞伎を真似て三味線や踊りを披露するようになりました。それはまもなく「踊り子」と呼ばれるようになり、この「踊り子」こそが芸者の始まりだと言われています。
芸者は、華やかな表舞台で活躍する姿が思い出されますが、その反面縦割り社会であったが故、色々ないざこざや問題もよく起きたそうです。そんな部分があるからこそ、あの華やかで華麗な舞が生まれ出るのかも知れません。近年では、S. スピルバーグ監督の映画【SAYURI】が公開され、その影響か外国人は日本の芸者に対する見方が変わり、今では「憧れの職業」と考えている人も多いそうです。
この曲は、そんな芸者たちの「明」と「暗」を私なりに表現してみました。前半部分は不安や戸惑いの気持ちを、そして後半は華麗な舞の部分を表現しています。