二つの惑星に生きて ?我が一万三千年の転生史?
ナチュラルスピリット: 商品のブランド サイズ
高さ : 4.50 cm
横幅 : 13.50 cm
奥行 : 20.10 cm
重量 : 660.0 g状態【中古品】 ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。
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「さて、私(フレデリック)が十七歳になってまもなく、叡智豊かな達人である「秘教家、ファイロス」は積極的に私にたぐいまれな教理を教え始めました。私を彼と世間との媒体にするためです。私はいっさい凝り固まった教育を受けておらず、いかなる特定宗教にも傾倒していなくて、取り柄と言えば、意欲的で、優れたものを愛する偏見のない心を持っていることだけでした。だからこそ、彼は私を選んだのです。 一年間、私のオカルト(神秘学)の教師は「精神的な対話」を通して私を教育しました。私は彼が吹き込んだ新しい思想で頭がいっぱいになり、周囲のことを全然気にかけなくなりました。仕事をしても上の空、勉強や読書はまったくせず、外的な感覚に語りかけてくる人の言葉にはほとんど耳を傾けなくなったのです。」 「アトランティスの人々は一種の立憲君主制の下で暮らしており、その政府は皇帝と大臣(皇帝は世襲制ではなく、選挙によって決められた)によって構成されていた。大臣たちは「九十人議会の議員」または「帝国の公爵」と呼ばれ、終身在職権を持っていた。ただし、不正行為を行うと、その権利ははく奪された。「不正行為」の内容は厳密に規定されており、それに対する処罰もきわめて厳格だった。どんなに高い地位の人でも、不正を行えば法的制裁を免れることはできなかったのだ。」 「私には見える。人類が特定の惑星に順々に移り住み、転生しながら進歩していくさまが。人類が一つの惑星に住み着くたび、各自の自我はおよそ八百回そこで転生する。人類はそれぞれの惑星に七回ずつ移住するから、世界は四十九回生まれ変わる。従って、自我は通算約四万回、肉体化と非‐肉体化を繰り返すのだ。そして、その繰り返しの中で、人間はそなたらが〈人間〉と呼ぶものとはまるで違う、無責任な存在から始まり、最後には完全な人となり、ニルヴァーナの休息に入って終わる。そのとき、〈誰にも創られない永遠の父〉の構図が完結するのだ。 ああ、たしかに人間は罪を犯す。だが、その転生の過程ですべての罪を、どんな些細なものも一つ残さず償う。カルマは悪しき行いに対する罰であり、神の法則だ。カルマは減額することも代理を立てることも許さず、人生における行動という監獄を見守る忠実な看守。囚人はすべての借りを返すまで、そこを出られない。だから、気をつけろ。悪いことをすれば、必ず罰があり、その罰は自分で償うしかないのだぞ。たしかに人生はすべての罪を十分償えるくらい長い。だが、罪がないにこしたことはない!」 (以上、本文より)