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尾崎人形 鳩笛 テテップゥ -ぼく/わたし (小)
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价格: 170078.71
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尾崎人形 【 鳩笛 テテップゥ --ぼく/わたし (小) 】

■写真:右の一番小さな鳩
■サイズ:4cm×高さ6cm×奥行8cm
■素材:土/アクリル絵の具(耐水性)
■産地:日本/佐賀県神埼町
■その他:単品/箱入り/自立可能

■手づくりのため1つ1つ形や表情が違います。これも手作りならではの味わいとしてお楽しみ下さい。




尾崎人形は、陶磁器で盛んな佐賀県に700年以上も前より伝わる焼き物の人形です。

全国の陶磁器の中でも古くからの伝承を残す尾崎人形の起源は、1600年頃に誕生した有田焼よりも前といわれており、1281年の元寇(蒙古襲来)の際、捕虜となった蒙古の兵隊が人形を作り吹き鳴らし、遠い祖国を偲んだことが始まりと伝えられています。


佐賀の郷土玩具でもある尾崎人形は、落ちついた音色の土笛やカラコロッと転がるような音の土鈴など、昔懐かしい日本の玩具です。 成型から絵付けに至るまで全て手作業で作られているので、形も表情も1つずつ違い、手作りならではの味わいが楽しめます。

人形のモチーフは、ちょっと不思議な動物や子どもたち。どれもユニークな表情とカラフルな絵付けなので、お部屋に置いておくだけで明るく賑やかな雰囲気にしてくれます。

尾崎人形の特徴


つい「ふふっ」っと笑ってしまう表情*
テテップゥの首が少し横を向いているのは、遠い祖国に想いを馳せているから。各地でも首を横に向けた鳩笛は少なく、尾崎人形の特長にもなっています。
"ぱっ"と目を引く絵付けは高柳さんのオリジナル*
「赤青黄」の色の3原色に「紫緑」を加えて、有田焼などに古くから伝わる伝統の5色「五彩手」の流れを汲んだ色使いをしています。


吹き口は絵付けをせずに素地のまま。
これは、土には「虫下し/虫封じ」の効果があるといわれており、 医療が発展していなかった時代に子どもの健やかな成長を願った親心の現れです。
人形の底辺には【尾崎人形】の刻印入り。
刻印を入れるのは焼き物らしい風習。土が乾く前の柔らかい段階で"ぎゅっ"と押し入れる刻印は、本物の尾崎人形という証になります。

鳩笛 テテップゥ
尾崎人形の産地佐賀県神埼市の尾崎では、鳩笛を テテップゥという愛称で呼びます。

テテップゥ?...聞きなじみのない言葉。実はこのテテップゥは、ハトの鳴き声を人の言葉で表した"オノマトぺ=擬声語"なのです。

ハトの鳴き声は、ホーホーやポッポといった鳴き声が一般的ですが、尾崎の人たちには「デデポポー デデポポー」と聞こえたようで、それが後にテテップゥに変化し、鳩笛のことをテテップゥと呼ぶようになったといいます。

デデポポーがテテップゥ...聞こえるような聞こえないような。。。昔から、音の聞こえや物事の捉えは人それぞれで興趣豊かな謎々のようです。

また、尾崎をはじめ周辺の地区では、歌が苦手な人や不器用な人のことをテテップゥと言い、 宴席などで歌を所望されたときに「私はテテップゥもんで」と断る言葉としても重宝されてきました。

唯一の作り手さんに会いまして @2019
700年余りの歴史を持つ尾崎人形ですが、2009年に当時の継承者であった 八谷 至大(はちや よしお) さんが亡くなってしまったことにより、窯の火が途絶えしまった時期があります。
ですが、長い間引き継がれてきた伝統と、蒙古人と地元民の絆を伝え続けるため、当時八谷さんのお手伝いをされていた 高柳 政廣(たかやなぎ まさひろ)さんが、62歳の時に尾崎人形を継承することを決められたそうです。

こちらが唯一の尾崎人形の作り手 高柳さん。

"尾崎焼"の窯元に生まれた高柳さんは、子どもの頃から 父・勝(まさる) さんの仕事を見ながら育ちました。尾崎人形の継承を決められたのにも、多からず子どもの頃の影響もあるようです。
ただ…継承を決めたのは良いものの、勝さんは尾崎焼の職人であり人形作りの経験は持っていなかったため、先代の八谷さんから伝え聞いたことや古くから残る文献を頼りに、独自で試行錯誤しながら人形制作を始めるしかありませんでした。

また、作るだけでなく販売においても今まで経験したことの無いことばかりで、初めは手に取って貰うことすら難しかったといいます。それでも、オリジナルの絵付けや新しい型を作るなどの挑戦を得て、今では国内だけでなく海外にもファンが出来るほど多くの人に手に取って貰えるまでになりました。

現在は高柳さんと、お弟子さんの城島さん(佐賀一品堂店主)の二人三脚で、制作や販売・ワークショップなどの活動を行っています。
取材に訪れた私に「体が辛いから、干支シリーズ一周したら辞めたいんだけど、辞めさせてくれないんだよぉ」と笑顔で話す高柳さんは、とても穏やかでユニークな人柄で「頑張って下さいね!」と応援したくなってしまう作り手さんでした。

さて、高柳さんの会話に出てきた「干支シリーズ」ですが、『卯-うさぎ』から始まり、2020年で『子-ねずみ』まで辿り着き、いよいよ残すは丑寅の2体!年数としては2年となりますが、伝統を繋ぎ継続することはとても気力と体力のいることだと思います。

それでも穏やかでユニークな人形と高柳さんを見ていると、元気に作り続けて欲しいと感じます

食器や衣服のような『日常の道具』とは違い、お土産や贈り物といった『特別な用途』がないと手にする機会が少ない人形ですが、ちょっと気持ちが沈んだりイライラしちゃったり…誰にでもあるこんな時にこそ手に取って欲しいのが尾崎人形です。

マイナスイオンは出ないけど、人形からあふれる素朴な暖かさが癒しの処方箋になって少しずつ元気が出てきます。 玄関やリビング、子ども部屋の机や棚の上に、"ぽん"と置くだけで小さなかわいいパワースポットが完成しちゃいますよ♪

余談ですが…作り手の高柳さんもお天道様みたいな暖かい癒しオーラが出ていました*

■鳩笛テテップゥ "親子シリーズ"
ちち(大) (幅7cm×高さ12.5cm×奥行14cm)
はは(中) (幅6cm×高さ9cm×奥行11.5cm)
ぼく/わたし(小)(幅4cm×高さ6cm×奥行8cm)

お確かめ頂きたいこととお願い手づくりのため、ひとつづつ形や表情が違います。
これも手作りならではの味わい、人形それぞれの表情としてお楽しみ下さい。