もうひとつの声で―心理学の理論とケアの倫理
内容説明
フェミニズムに画期をもたらし、“ケアの倫理”の原点とされる名著の増補版を完訳。女性の道徳発達を低く見積もってきた、主流派心理学の男性中心主義を剔抉、「目の前の苦しみを和らげよ、誰ひとり取り残されてはならない」と命じる“ケアの倫理”の声を聴き取る。
目次
第1章 人間/男性のライフサイクルにおける女性の位置
第2章 関係性の複数のイメージ
第3章 自己と道徳性の概念
第4章 危機と移行
第5章 女性の権利と女性の判断
第6章 成熟の姿
著者等紹介
川本隆史[カワモトタカシ]
1951年広島市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程(倫理学専攻)修了。博士(文学)。東京大学および東北大学名誉教授
山辺恵理子[ヤマベエリコ]
1984年東京都生まれ、米国NY州育ち。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。都留文科大学国際教育学科准教授
米典子[ヨネノリコ]
東京大学大学院教育学研究科博士課程を単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)