マッチうりの女の子
内容説明
身をきられるように寒く、暗い、雪のふりしきる街を、ひとりの小さな女の子が歩いていました。足ははだしで、すりきれたエプロンには、マッチのたばをかかえながら。その日、一日じゅう、だれもマッチを買ってくれませんでしたので、家へ帰るわけにもいきません。女の子は、おなかをすかせ、こごえそうになりながら、とうとう、通りの家の壁のくぼみに、すわりこんでしまいました。そして、寒さに耐えかねてすった炎の中に、女の子が見たものは…。名高く、哀切にみちたアンデルセンの『マッチうりの女の子』を、アンデルセンと同じ国の画家スベン・オットーが、冬のデンマークの街の情感を背景に、格調高く描きます。
出版社内容情報
アンデルセン童話。雪のふる大みそか。ひとりの小さな女の子が、ぼうしもかぶらず、はだしでマッチを売り歩います。その日は誰も買ってくれません。おなかをすかせ、体のしんまでこごえ、疲れきっていました。女の子は思いきってマッチを擦り火をつけます。すると目の前にストーブがあらわれますが、マッチの火と同じ、すぐに消えてしまいます。その次もその次も。そうしてまたマッチを一本擦ったとき、たった一人、女の子をかわいがってくれたおばあさんがあらわれます。「おばあちゃん!」女の子はマッチ全部に火をつけました。おばあさんが消えてしまわないように。おばあさんは両手で女の子をだきあげ、二人は高く高くまいあがりました。(編集企画室 U・A)
およそ8〜9才から