雄弁の道―アリー説教集
内容説明
神与の聖典クルアーンと無謬の預言者の言行録ハディースに対して、本書は、イスラームの教えをカリフとして地上の社会において具体的に実現することに生涯を捧げたアリーがその実践の道を説くものであり、預言者没後のイスラームの政治の実践に関する第一級、唯一の古典である。若年より従兄の預言者に親しみ、預言者の妻に次いで入信し、男性としては最初の信者であるアリーが、ムハンマドなき後イスラームはいかにあるべきかを力強く説いた言葉の記録。
著者等紹介
アリー・イブン・アビー・ターリブ[アリーイブンアビーターリブ]
西暦600年頃生〜661年没。第四代正統カリフ(在位西暦656年〜661年)
黒田壽郎[クロダトシオ]
1933年生まれ。国際大学名誉教授。慶應義塾大学文学部仏文科卒業、同大学院文学研究科博士課程東洋史専攻修了。カイロ大学客員教授、イラン王立哲学アカデミー教授、国際大学中東研究所初代所長を歴任。訳書に、ムハンマド・アッ=タバータバーイー『現代イスラーム哲学』(第19回イラン・イスラーム共和国年間最優秀図書賞受賞(2012年))など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)