内容説明
知覚の現象学から、「生きてある」ことの哲学へ―AI万能幻想に抗して。世界に住み込む。「生きてある」ことは、限りなく複合的で多元的な、分厚い体験の層を土台としている。そこには、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚から痛覚と自己受容感覚まで動員しての、神秘的ですらあるリアリティの劇場があるのだ。「生」の現象学という永遠のテーマへ。
目次
序章 味わうという多次元的で相互浸透的な経験
第1章 知覚のマルチモダリティ
第2章 感覚のスペクトル
第3章 味わいの経験
第4章 匂いの世界
第5章 色と音
第6章 触覚と痛み
終章 世界に住み込むということ
著者等紹介
村田純一[ムラタジュンイチ]
1948年生まれ。専攻、現象学、知覚論、科学哲学。現在、立正大学文学部哲学科教授、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
AI万能幻想に抗して──知覚論から、「生きてある」ことの哲学へ
AI万能幻想に抗して──知覚論から、「生きてあ…■ 「味わう」、この日々のシンプルにして多様な経験を、言葉で追跡するとどんなことになるのか。味覚 嗅覚、触覚、視覚をはじめ、あらゆる感覚が参加する、その複合的な体験の記述は、時として逆説にすら 当面させることになる。リアルということの真実に迫る、現象学的記述の冒険。
■ 世界に住み込む。「生きてある」ことは、限りなく複合的で多元的な、分厚い体験の層を土台としてい る。そこには、身体から第六感まで動員しての、神秘的ですらあるリアリティの劇場があるのだ。「脳」 が考え、「意識」が生きているのではない。「生」の現象学という永遠のテーマへ。
序 章 味わうという多元的で相互浸透的な経験
第1章 知覚のマルチモダリティ
第2章 感覚のスペクトル
第3章 味わいの経験
第4章 匂いの世界
第5章 色と音
第6章 触覚と痛み
終 章 世界に住み込むということ
村田純一[ムラタジュンイチ]
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