シリーズ・古典転生 関係主義的現象学への道
内容説明
現象学、マルクス主義、実存哲学―これらはパーチにおいて関係主義という展望のもとに合流する。20世紀イタリア思想における、時間・歴史・実存・労働をめぐる知られざる哲学の水脈を明らかにする一書。
目次
第1章 関係主義的展望
第2章 関係主義の歴史主義的基礎
第3章 実存の消費と関係
第4章 経験の関係論的構造
第5章 時間・実存・関係
第6章 マルクスとフッサールにおける人間の意義
著者等紹介
パーチ,エンツォ[パーチ,エンツォ][Paci,Enzo]
イタリアの哲学者。1911年9月18日、イタリア中部のアンコーナ県モンテラードに生まれ、1976年7月21日、ミラーノで没す。1934年、プラトンの『パルメニデス』にかんする論文をミラーノ大学に提出して学位を取得。1957年からミラーノ大学の理論哲学講座の正教授に就任、多くの後進たちの指導にあたった
上村忠男[ウエムラタダオ]
思想史家。1941年兵庫県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)