保育者のための子ども虐待対応の基本―事例から学ぶ「気づき」のポイントと保育現場の役割
内容説明
胸騒ぎ、迷い、勇気、後悔…心を揺らしながら目の前の「命」と向き合ってきた保育者たちが今、現場に立つ保育者に伝えたいこと。
目次
第1部 保育園としてまずおさえておきたいこと(保育園では子ども虐待をどうとらえたらよいか;子ども虐待対応における保育園の役割)
第2部 保育園における子ども虐待対応の流れ(気づきと初期対応;園内体制づくり;見守りと記録;通告・相談の手順;関係機関との連携;ケース離れと引き継ぎ)
第3部 事例に学ぶ対応の実際とポイント(入園時における気づきと初期対応―4人の子どもを抱える要支援家庭におけるネグレクト;精神疾患を抱えた保護者への対応―強度の育児ストレスに悩む母親による不安定な養育;長期にわたる見守りと卒園後の支援体制づくり―世代間連鎖するアタッチメント障害と虐待;機関同士の連携による保護者支援・生活支援―発達障害を抱えたシングルマザーによるネグレクト;虐待ととらえることで深まる子ども・保護者理解―「言うことを聞かない子」への暴力をともなう「しつけ」;ハイリスク家庭の困難への気づきと通告のタイミング―若年ステップファミリーにおける第一子への虐待;養育困難家庭の見守りとケース離れ―離婚・再婚をくり返す父母によるリスクを抱えた養育状況)