内奥への旅―親鸞聖人の「二河白道」観
内容説明
仏教の譬喩で有名な善導(中国・唐)の“二河白道”のたとえは、親鸞聖人も引用して解説する重要な教えである。これは仏教の核心を誰にでもわかるように極めて簡単なたとえとして表現されている。本書は親鸞聖人の「譬喩」観の解説を含む、著者の「信の一念」からほとばしり出てくる真に命ある生きた白熱の講義(録)である。(「まえがき」より)
目次
序 「内省の教え」としての仏教1 此岸(仏教以前)の危機(「二河譬」全景;「一人」の旅人―すべての人間の象徴;「西」に向かって行く―人間の内に究極の幸せを求める ほか)
2 仏道における危機(「水と火の二河」を見る―自己の「貪・瞋」の無限の深さを知る;「四、五寸の白道」を見る―自己の善心の小ささを知る;向こう岸は近い―究極的な幸せは見える ほか)
3 親鸞聖人の「二河白道」観(親鸞聖人の「白道」観;善導大師と親鸞聖人の「群賊・悪獣」観の相違;親鸞聖人は自力仏道を「白路」あるいは「黒路」として理解する ほか)
資料
著者等紹介
羽田信生[ハネダノブオ]
1946年長野県に生まれる。2016〜17年大谷大学大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)