目次
1 総論(国民統合軸としての「天皇教」―制度の視点から)
2 現人神天皇から象徴天皇へ(敗戦と天皇の聖性をめぐる政治―「国体護持」と「国体のカルト」の制御;天皇は人間宣言でどう変わったか;敗戦直後の教育勅語の廃止をめぐるキリスト者の言説―田中耕太郎と南原繁を中心に)
3 宗教からみる天皇制の桎梏(神道指令後における新しい神道の構想―岸本英夫の神道論をめぐって;村岡典嗣の神道史研究とキリスト教―近代国体論と宗教理解;「大東亜戦争」下の日本基督教団と天皇制―教団機関紙に見る「日本基督教樹立」の問題;賀川豊彦における戦前と戦後のはざま)
4 ケーススタディ―教育・教会・無教会の現場で(満洲国におけるキリスト教教育と国民道徳―孔子廟参拝強制をめぐって;戦中戦後の同志社と天皇制―湯浅八郎と牧野虎次の時代;田中剛二と神港教会―戦後、教団を脱退した教会の歩み;戦後初期「無教会」にとっての「象徴天皇制」―肯定と批判の意識の交錯)
5 象徴天皇制の課題(神権天皇制から象徴天皇制への転換―大衆天皇制の成立)
著者等紹介
吉馴明子[ヨシナレアキコ]
1943年、神戸市に生まれる。国際基督教大学卒業、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学(日本政治思想史専攻)、法学博士。跡見学園短期大学教授、恵泉女学園大学人文学部教授を経て、恵泉女学園大学名誉教授
伊藤彌彦[イトウヤヒコ]
1941年、東京市に生まれる。国際基督教大学卒業、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学(日本政治思想史専攻)、同志社大学法学部・法学研究科教授を経て、同志社大学名誉教授
石井摩耶子[イシイマヤコ]
1939年、京都市に生まれる。お茶の水女子大学卒業、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学(国際関係論専攻)、学術博士。独協大学教授、恵泉女学園大学・大学院教授を経て、恵泉女学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
宗教学・憲法学・歴史学・・・他分野の研究者による共同研究の成果。象徴天皇制が大きな転機を迎えようとする「今」を読み解く一助に
はしがき
?総 論
第一章 国民統合軸としての「天皇教」―制度の視点から 横田耕一
? 現人神天皇から象徴天皇へ
第二章 敗戦と天皇の聖性をめぐる政治―「国体護持」と「国体のカルト」の制御 島薗 進
第三章 天皇は「人間宣言」でどう変わったか 吉馴明子
第四章 敗戦直後の教育勅語の廃止をめぐるキリスト者の言説―田中耕太郎と南原繁を中心に 石井摩耶子
? 宗教からみる天皇制の桎梏
第五章 神道指令後における新しい神道の構想―岸本英夫の神道をめぐって 星野靖二
第六章 村岡典嗣の神道史研究とキリスト教―国体論と宗教理解 齋藤公太
第七章 「大東亜戦争」下の日本基督教団と天皇制―教団機関紙に見る「日本基督教樹立」の問題 豊川 慎
第八章 賀川豊彦における戦前と戦後のはざま 遠藤興一
? ケーススタディ:教育・教会・無教会の現場で
第九章 満州国におけるキリスト教教育と国民道徳―孔子廟参拝強制をめぐって 渡辺祐子
第一〇章 戦中戦後の同志社と天皇制―湯浅八郎と牧野虎次の時代 伊藤彌彦
第一一章 田中剛二と神港教会―戦後、教団を脱退した教会の歩み 吉馴明子
第一二章 戦後初期「無教会」にとっての「象徴天皇制」―肯定と批判の意識の交錯 柳父圀近
? 象徴天皇制の課題
第一三章 神権天皇制から象徴天皇制への転換―大衆天皇制の成立 千葉 眞
吉馴明子[ヨシナレアキコ]
伊藤彌彦[イトウヤヒコ]
石井摩耶子[イシイマヤコ]
横田耕一[ヨコタコウイチ]
島薗 進[シマゾノススム]
星野靖二[ホシノセイジ]
齋藤公太[サイトウコウタ]
豊川 慎[トヨカワシン]
遠藤興一[エンドウコウイチ]
渡辺祐子[ワタナベユウコ]
柳父圀近[ヤギウクニチカ ]
千葉 眞[チバシン]