淡海文庫 現代語訳 近江の説話―伊吹山のヤマトタケルから三上山のムカデまで
内容説明
俵藤太が龍宮から貰った宝物のひとつは弁慶の引き摺り鐘。眼病平癒に験を示した天台座主明救は、天狗の生まれ変わり。栗太に生えていた巨樹は幹の回りが何と900メートルもあった。窮地に陥ったとき、助けてくれた小僧は氏寺のお地蔵さまだった。本当のようなウソのような千年前のお話が解説とともに楽しめる。
目次
蝉丸の秘曲と源博雅
関寺の霊牛
夢に現れた三井寺新羅明神
石山寺如意輪観音の奇蹟
詠う叡山の水
山王権現と疫病神
栗太の巨樹
鈴鹿の山堂に泊まった男三人
三上山の百足退治
篠原の墓穴で雨宿りした男
安義橋の鬼、人を食らうこと
小僧に変じた矢取り地蔵
ヤマトタケルの伊吹山荒神退治
戒壇再建のため浅井郡司と勝負した慈恵僧正
湖面を歩く竹生島の老僧
大井子の力石
仙人に会った葛川の僧
著者等紹介
福井栄一[フクイエイイチ]
大阪府吹田市生まれ。京都大学法学部卒。京都大学大学院法学研究科修了。法学修士。上方文化評論家。四條畷学園大学看護学部客員教授。剣道2段。上方を中心とする日本の歴史・文化・芸能に関する講演を国内外の各地で行うとともに、書籍を通算30冊刊行している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)