内容説明
本書ではポリマーブレンドの製造・性質・応用などを中心に実用面に力点を置いてまとめられており、個々のポリマーブレンドの具体例を取りあげている。
目次
第1章 ポリマーブレンドの製造(物理的方法;化学的方法)
第2章 ポリマーブレンドの性質と応用(汎用ポリマーどうしのポリマーブレンド;エンジニアリングプラスチックどうしのポリマーブレンド;エンジニアリングプラスチックと汎用プラスチックのポリマーブレンド;プラスチックとエラストマーのポリマーブレンド ほか)
第3章 各工業におけるポリマーブレンド(ゴム工業におけるポリマーブレンド;接着剤工業におけるポリマーブレンド;塗料工業におけるポリマーブレンド;自動車工業とポリマーブレンド ほか)
出版社内容情報
執筆者一覧(執筆順)
(所属・肩書は1988年当時のものです。)
浅井治海 日本ゼオン(株) 研究開発本部
大久保政芳 神戸大学 工学部 工業化学科
井上公雄 (株)神戸製鋼所 機械事業部
井手文雄 三菱レイヨン(株) 取締役
熊田浩二 (株)サン・ペトロケミカル 取締役
神谷 武 日本石油化学(株) 開発部
山本 誠 日本ゼオン(株) 研究開発センター
原 敏夫 電気化学工業(株) 千葉工場 研究部
森谷雅彦 住友化学工業(株) 愛媛研究所
伊達真二 住友化学工業(株) 愛媛研究所
安江健治 ユニチカ(株) 中央研究所 プラスチック研究部
本間精一 三菱瓦斯化学(株) 樹脂応用研究センター
笠井康治 旭化成工業(株) 樹脂技術センター
伊澤槇一 旭化成工業(株) 樹脂技術開発総部
原田 洋 旭化成工業(株) 樹脂技術センター
本郷雅文 三菱レイヨン(株) 大竹工場 樹脂開発室
和田光雄 ポリプラスチックス(株) 応用開発センター
高橋克彦 ポリプラスチックス(株) 応用開発センター
英 一太 英技術士事務所
谷本嘉雄 住友化学工業(株) 千葉研究所
中條 澄 大日本プラスチックス(株) 顧問
田中晴彦 三井石油化学工業(株) 岩国高分子研究所
中川幹夫 三井石油化学工業(株) 岩国高分子研究所
青沼光吉 日本ゼオン(株) 研究開発センター
佐藤勝亮 旭化学合成(株) 技術部
小伊勢雄次 東亜ペイント(株) 技師長
大庭敏之 日産自動車(株) 中央研究所 材料研究所
綾 敏彦 東レ(株) 高分子研究所
構成および内容
序 浅井治海
1 はじめに
2 ポリマーブレンドのねらい
3 ポリマーブレンドの市場
4 ポリマーブレンドの将来
第1章 ポリマーブレンドの製造
1 物理的方法
1.1 エマルション(ラテックス)ブレンド 大久保政芳
1.1.1 異相構造
1.1.2 界面相互作用
1.1.3 微粒子中でのポリマーブレンド
1.2 溶融ブレンド法 井上公雄
1.2.1 はじめに
1.2.2 混練機械の種類
1.2.3 混練機械の構造と特徴
1.2.4 おわりに
2 化学的方法
2.1 グラフト重合反応 井手文雄
2.1.1 ミクロ的複合化技術としてのグラフト共重合法
2.1.2 グラフトポリマーの機能化力
2.1.3 グラフト重合法に基づく材料展開
2.2 IPN 熊田浩二
2.2.1 IPNとは
2.2.2 IPNの製法と分類
2.2.3 IPNの製造例
第2章 ポリマーブレンドの性質と応用
1 汎用ポリマー同士のポリマーブレンド 神谷 武
1.1 ポリオレフィン系
1.1.1 ポリエチレンのブレンド
1.1.2 ポリプロピレンのブレンド
1.1.3 ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)について
1.2 PVC系 山本 誠
1.2.1 はじめに
1.2.2 ABSとのブレンド
1.2.3 PMMAとのブレンド
1.2.4 塩素化ポリエチレン(CPE)とのブレンド
1.3 スチレン系樹脂のポリマーアロイ 原 敏夫
1.3.1 はじめに
1.3.2 ABS/PCアロイ
1.3.3 ABS/PVCアロイ
1.3.4 ABS/PMMAアロイ
1.3.5 変性マレイミド樹脂
1.3.6 おわりに
1.4 PMM系 森谷雅彦、伊達真二
1.4.1 はじめに
1.4.2 相分離系
1.4.3 相溶系
1.4.4 おわりに
2 エンジニアリングプラスチックどうしのポリマーブレンド
2.1 ポリアミド系 安江健治
2.1.1 PA/PBT、PET
2.1.2 PA/ポリアリレート
2.1.3 PA/PPE
2.1.4 PA/アモルファスポリアミド(および特殊ポリアミド)
2.1.5 PA/その他のエンプラ
2.2 ポリカーボネート系 本間精一
2.2.1 飽和ポリエステル樹脂とのブレンド
2.2.2 ポリアミドとのブレンド
.2.3 PEFEとのブレンド
2.3 ポリフェニレンエーテル系 笠井康治
2.3.1 はじめに
2.3.2 PPE/PAアロイ
2.3.3 ポリエステルとのポリマーアロイ
2.3.4 その他のエンプラとのポリマーアロイ
2.3.5 おわりに
3 エンジニアリングプラスチックと汎用プラスチックのポリマーブレンド
3.1 ポリアミド系 安江健治
3.1.1 PA/PEあるいはPP
3.1.2 PA/ABSあるいはPS
3.1.3 アモルファスPA/ポリオレフィン
3.1.4 PA/シリコン
3.1.5 ポリアミドRIM
3.1.6 無機フィラーブレンド
3.2 ポリカーボネート系 本間精一
3.2.1 ポリスチレン系樹脂とのブレンド
3.2.2 エラストマーとのブレンド
3.2.3 ポリオレフィンとのブレンド
3.2.4 PMMAとのブレンド
3.2.5 その他
3.3 ポリフェニレンエーテル系 伊澤槇一、原田 洋
3.3.1 はじめに
3.3.2 ポリスチレン(PS、HIPS)とのポリマーアロイ
3.3.3 ABSとのポリマーアロイ
3.3.4 SBブロック共重合体とのポリマーアロイ
3.3.5 ポリオレフィンとのポリマーアロイ
3.3.6 その他のポリマーアロイ
3.3.7 おわりに
3.4 PBT系 本郷雅文
3.4.1 PBT/ビニル系重合体
3.4.2 PBT/ゴム状重合体
3.4.3 PBT/オレフィン系重合体
3.4.4 PBT/PET
3.4.5 PBT/その他
4 プラスチックとエラストマーのポリマーブレンド
4.1 PVC系 山本 誠
4.1.1 はじめに
4.1.2 NBRとのブレンド
4.1.3 EVAとのブレンド
4.1.4 MBSとのブレンド
4.2 スチレン系樹脂と熱可塑エラストマーとのポリマーブレンド 原 敏夫
4.2.1 はじめに
4.2.2 TPEとPSとの可溶性について
4.2.3 TPS/PSブレンドの特性
4.2.4 PS/TPS系ブレンド
4.2.5 PS/SEBSブレンド
4.2.6 その他のPS改質剤
4.3 ポリアミド系 安江健治
4.3.1 ポリアミド/強靱化剤
4.3.2 アモルファスポリアミド/強靱化剤
4.4 POM系 和田光雄、高橋克彦
4.4.1 はじめに
4.4.2 POM/熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)
4.4.3 POM/オレフィン系エラストマー(TPO)
4.5 エポキシ系 英 一太
4.5.1 エポキシ樹脂とエラストマーのグラフト反応
4.5.2 CTBN変性エポキシ樹脂のモルホロジー
4.5.3 エラストマーによるエポキシ樹脂の低応力化
5 エラストマーどうしのポリマーブレンド 谷本嘉雄
5.1 はじめに
5.2 ポリマー分散
5.3 補強剤および充填剤の分配
5.4 架橋密度の分布
5.5 エラストマーどうしのポリマーブレンドの応用
5.6 おわりに
6 IPN 中條 澄
6.1 IPNの種類
6.2 I型IPN
6.3 II型IPN
6.4 III型IPN
6.5 工業化されたIPNおよび今後の方向
7 ブレンド助剤 田中晴彦、中川幹夫
7.1 はじめに
7.2 ブレンド助剤としての相溶化剤
7.3 相溶化剤を用いたポリマーアロイ
7.3.1 物性向上
7.3.2 成形加工性改良
7.3.3 スクラップ回収
7.3.4 機能性付与
7.4 おわりに
第3章 各工業におけるポリマーブレンド
1 ゴム工業に