出版社内容情報
社会人として恥ずかしくない敬語力とマナーが身につく300問を収録しました。電話応対・取引先への訪問・接待などの敬語表現、名刺交換の順序や上座・下座ほかマナーに関する問題を、社会人としてのTPOを意識して出題しています。巻末には自身の得意・不得意分野が一目でわかる「総合診断表」付き。現役社会人はもちろん就職活動中の方にもおすすめの一冊です。
はじめに
本書の特長と使い方
敬語とマナー
1章 社内で使う敬語
ポイントチェック
1. 自己紹介・挨拶
2. 質問・返答
3. 理解・確認
4. 接客・取次
5. 電話をかける
6. 電話を受ける
7. Eメール
8. 手紙
9. 報告・連絡・相談
10. ビジネス用語
2章 社外で使う敬語
ポイントチェック
1. 内と外の関係
2. アポイントメントをとる
3. 取引先への訪問
4. 取引先との面会
5. 商談・相互理解
6. 謝罪・案件の保留
7. お礼・断り
8. 携帯電話のマナー
9. 接待
10. クレーム対応
3章 プラスアルファの敬語とマナー
ポイントチェック
1. 冗長表現(1)
2. 冗長表現(2)
3. 社内の会話
4. ひとの呼称
5. ものの呼称
6. 社会人のマナー(1)
7. 社会人のマナー(2)
8. 配慮のあるひと言
9. 日常会話
10. 冠婚葬祭
総合診断
総合診断表
《はじめに》
●社会人にとっての敬語・マナーの重要性
突然ですが、あなたは……
きちんとした敬語の使い方がわかりますか。
人と接する際のマナーを身につけていますか。
敬語の使い方やマナーに自信があるかと聞かれて、自信を持って「はい」と答えられる人はどれくらいいるのでしょうか。三十代、二十代……と年齢層が下がるほど、それらに自信のない人の割合は顕著になると言われています。
社会人として、ひとりの大人として必ず求められる能力、それが「きちんとした敬語の使い方」と「人と接する際のマナー」を知っているかどうかなのです。
敬語は、名刺と同じくらい重要な、社会人の必須要素といっても過言ではありません。授業やテストで時間をかけてじっくり答えを選ぶのに対して、実社会でリアルタイムで進行する、実践的な敬語の使い分けは難易度が高まります。同様に、人と接する際のマナーにも、知識だけではない、実践的な要素が求められます。
敬語やマナーは、使い方を誤ると取り返しがつきません。取引先の社長に、「わざわざおいでいただき、“ご苦労様”です」などとうっかり言ってしまったら、あなたの評価どころか、会社の評価まで損ねてしまいます。いくら誠意や真心を持って接していても、あなたの言葉づかいや態度で、伝わるものも伝わらないどころか、逆効果になってしまいかねません。
●敬語・マナー習得のポイント
敬語やマナーを習得するための第一歩は、正しい知識を得ることです。尊敬語と謙譲語の違いや上座と下座の区別など、覚えるべきことはたくさんあります。
知識を得たら、あとは実践あるのみ!
T[ティー](時:Time)P[ピー](場所:)O[オー](場合:)を意識し、その場の対人関係や状況をとらえましょう。実際に使ってみることでそれは経験となり、着実なステップアップを実感することができるでしょう。
●本書のねらい
本書は、これまで述べてきた、「敬語・マナーの重要性」や「習得のポイント」をおさえ、社会人として恥ずかしくない敬語力やマナーを確実に身につけることができるような構成になっています。本書に取り組んだその日から実生活で応用できるように問題を厳選しました。さらに、分野別に学習することによって、自分自身の苦手分野を把握しやすくし、復習の手助けになるようにしています。また、学校で習うように敬語、マナーを学ぶのではなく、社会人としてのTPO を意識して問題を出題していますので、実際にその状況に直面しているかPlaceOccasionのような感覚で問題に取り組むことができます。
本書で得た知識で、あなたの社会人としてのコミュニケーション能力がアップするよう、切に願っております。