戦争画リターンズ―藤田嗣治とアッツ島の花々
内容説明
名画「アッツ島玉砕」が啓示する昭和史。凄絶な玉砕シーンに、藤田嗣治が丹念に描き込んだ「死者の傍らに咲いている花」はいったい何を語りかけるのか?英霊たちが眠る、厳寒のアッツ島には終戦七十年の秘密が冷凍保存されている。
目次
第1章 敬礼される絵画「アッツ島玉砕」
第2章 「アッツ島玉砕」を凝視する
第3章 オカッパを切った藤田嗣治の坊主頭時代
第4章 英霊の島アッツへ
第5章 花々の島アッツ
第6章 戦争画が還ってくる日
著者等紹介
平山周吉[ヒラヤマシュウキチ]
昭和27(1952)年、東京生まれ。慶応大学文学部国文科卒業。出版社で雑誌、書籍の編集に従事した。現在、雑文家。「新潮45」「週刊ポスト」で書評を執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)