原子理論の社会史―ゾンマーフェルトとその学派を巡って
内容説明
本書は、十九世紀から第二次世界大戦後にいたる理論物理学の歩みを社会史的に取り上げた著作である。…科学者集団という小社会の動きを、豊富な資料に基づきながら生々しく伝えている。
目次
第1章 新しい学問の成立
第2章 ゾンマーフェルト学派の初期
第3章 資産としての原子理論
第4章 「新世界への出発」
第5章 理論物理学の国際的普及
第6章 量子力学の応用
第7章 幸福な三〇年代?亡命物理学者たち
第8章 一九三〇年代における理論物理学の中心点の移動
第9章 「第三帝国」下の物理学
第10章 物理学者たちの戦争
第11章 結び
著者等紹介
エッケルト,ミヒャエル[エッケルト,ミヒャエル][Eckert,Michael]
1949年ミュンヘン生まれ。ミュンヘン工科大学、バイロイト大学で理論物理学専攻、理学博士。学位取得後、物理学史・科学ジャーナリズムに関心を移す。現在、ドイツ博物館研究員。原子物理学、固体物理学、流体力学の歴史に関する著書・論文が多数ある
金子昌嗣[カネコマサツグ]
1956年東京生まれ、早稲田大学理工学部・第一文学部卒業。早稲田大学図書館等に勤務。現在、同大学文化推進部事務部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)