内容説明
「デジタル」と「ラウドネス」の特徴を知る!本書では、これまでの著者の経験や最新のケーススタディで培ってきた「ラウドネス対策」を前提にすべてを記述しています。従来のマスタリングや、音圧本とは違い、CDのフォーマットではなく、「配信」を前提とした本となります。デジタルのよさを理解しながら、カッコよく音をまとめる。そのためには、ちょっと前まではタブーだったり、当たり前だったことがストリーミング時代ではまったく通用しなくなっています。本書では、ストリーミング時代に合わせたマスタリング術をお伝えします。
目次
1章 タテのラインで整える(配信用にDAWをカスタマイズ;はじめてのマスタリング;最適なファイル形式でファイナルマスターを作る;リミッターはなるべく使わない;ミキサーの仕組みを知る;プロも使用するマスタリングセット;トゥルーピークリミッターでエラー回避;コンプレッサーの使い方;適切なダイナミックレンジをキープする;上級編まとめ Spotyfy用マスタリング パート1)
2章 ヨコのラインで整える(配信用マスタリングは「ボーカル」と「コーデック」を意識する;5つのプラグインをセットアップ;EQの種類と使い方;カットしながら低域を整える 前段EQ編;アップしながら低域を整える 後段EQ編;高域はボーカルの抜け感を意識する;配信映えする高域はディエッサーで;マルチバンドコンプレッサーは必要なところだけ使う;仕上げのローパスフィルター;2章まとめ Spotify用マスタリング パート2)
著者等紹介
ビーティー,チェスター[ビーティー,チェスター] [Beatty,Chester]
音楽制作プロデューサー/エンジニア。1990年代ごろよりドイツの名門レーベルTRESORやBpitch Control、Turbo Recordingsより作品をリリース。BBCのJohn Peel Sessionに選ばれるなどワールドワイドな活動をおこなう。現在はSONY、YAMAHA、トヨタ自動車などの広告音楽を制作する会社=ラダ・プロダクションを共同経営。日本レコーディングエンジニア協会(JAREC)理事。ラウドネス規制が重要視されるCM音楽や配信、MAの現場でのミックス、マスタリングを得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)