伊達政宗と茶の湯―奥州最強の家臣団を率いた文化人の基層
内容説明
若くして奥州制覇を成し遂げた当主と臣従した新旧多彩な家臣たち。伊達家17代当主の源泉には、卓越した文化力があった。文化人・政宗の知られざる実像に迫る。
目次
序章 東北地方の動乱と伊達氏の台頭
第1章 政宗誕生
第2章 隻眼と元服
第3章 愛姫輿入と政宗家督相続
第4章 若き当主の門出
第5章 父の死
第6章 人取橋合戦
第7章 茶の湯との出会い
第8章 侘び茶への傾倒
第9章 茶の湯と一門の結束
第10章 東北制覇―摺上原合戦
第11章 参陣前夜と弟殺害
第12章 小田原参陣と秀吉との出会い
第13章 政宗上洛
終章 政宗と伊達家の「文化力」
著者等紹介
生形貴重[ウブカタタカシゲ]
1949年、大阪の表千家の茶家、生形朝宗庵に生まれる。1976年同志社大学大学院文学研究科国文学専攻(修士過程)修了。千里金蘭大学名誉教授。専門は中世日本文学、茶道文化研究。1986年『平家物語』の研究により、第12回日本古典文学会賞を受賞。2002年、著書『利休の逸話と徒然草』(河原書店)の功績により、第12回茶道文化学術奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)