安藤昇と花形敬―安藤組外伝
内容説明
祖国のために、一命を捧げる覚悟の若者が時代に翻弄され、人生に懐疑し、変節に激しく抵抗し、気がついたらヤクザになっていた。安藤は花形の凶暴性のなかに葛藤と純粋性を見抜き、花形は安藤に殉じることで男気を貫いた。戦後の渋谷の街を命を賭し、剛力を持って疾走した二人の男の「血と暴力」
目次
第1章 花の雨
第2章 遠雷
第3章 風花
第4章 時雨
第5章 疾雷
第6章 花の雲
著者等紹介
向谷匡史[ムカイダニタダシ]
1950年、広島県呉市出身。拓殖大学を卒業後、週刊誌記者などを経て作家に。浄土真宗本願寺派僧侶。日本空手道「昇空館」館長。保護司。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)