シリーズ・古典転生 ジョルジュ・バタイユにおける芸術と「幼年期」
内容説明
動物や世界から切り離された人間はいかにして個としてその生を全うするか。バタイユの絵画論と文学論に共通する地平を「幼年期」への志向に見いだす、新鋭による果敢な読解。
目次
第1章 バタイユにおける芸術の位置づけ―「アンフォルム」から「幼年期」へ
第2章 絵画のインファンティア―ゴヤとマネ
第3章 「幼年期」の芸術家と文学―ニーチェからカフカへ
第4章 悲惨な生とフィクション―モロイ、浮浪者、遊ぶ者
第5章 性愛文学と遊戯的理性―サド
第6章 性と死のイメージ―エロス