からだがやぶれる―希少難病表皮水疱症
内容説明
全身に絶え間なく生じる痛み、痒み。この病いを知らない者から受ける差別や偏見。根治療法がない状況で、日本の医療・福祉は彼らの苦痛を少しでも和らげることができるのか。表皮水疱症(Epidermolysis Bullosa)、略して「EB」は、「日常生活で皮膚に加わる力に耐えることができずに表皮が真皮から剥がれて水ぶくれ(水疱)や皮膚潰瘍を生じてしまう病気」(難病情報センター)。
目次
第1部 EB者のリアル(EB者による「病い」の語りから;排除され包摂もされる身体)
第2部 EB者をめぐる社会(難病対策・難病看護におけるEB患者の位置づけ;ケア環境を社会に問い直す)
第3部 EBと生きる(EB児をめぐる家族と医療者;生活を規定する要因;「病い」を再考する)
資料(難病について;インタビューについて)
著者等紹介
戸田真里[トダマリ]
立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。博士(学術)。看護師として、病院、在宅支援機関、難病相談支援センターでの勤務を経て、京都光華女子大学看護福祉リハビリテーション学部看護学科在宅看護学助教。立命館大学生存学研究所客員研究員。一般社団法人日本難病看護学会認定・難病看護師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)