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一九六〇年代のくすり―保健薬、アンプル剤・ドリンク剤、トランキライザー
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内容説明

この本で言及した医薬品の中には、現在も販売されているものもある。しかし、一九六〇年代当時は製薬企業によって異なる効能効果が宣伝されていた…。この本で言及した医薬品の中には、現在はまったく販売されていなかったり、処方薬としてのみ普及しているものもある…。現在とは異なる医薬品をめぐる社会的状況およびその変容の経緯を検証し、同時代に顕在化した重篤な薬害の背景や、現在の医薬品をめぐる問題、今後生じる問題の理解・考察へと繋ぐ労作。



目次

第1章 一九六〇年代七〇年代の医薬品がおかれた社会的状況と本書の目的(戦後の薬害の顕在化と薬害批判;本書の目的および分析した資料と構成)
第2章 保健薬ブーム(保健薬とはなにか;保健薬ブームの実際 ほか)
第3章 アンプル剤・ドリンク剤ブーム(アンプル剤・ドリンク剤とはなにか;アンプル入りかぜ薬による事故の発生と販売への影響 ほか)
第4章 精神のビタミン剤―トランキライザー(トランキライザーとはなにか;市販トランキライザーの社会問題化と販売の規制 ほか)
第5章 一九六〇年代七〇年代の歴史的経緯をふまえて(厚生省による医薬品の有効性および安全性を確保するための整備;一九六〇年代七〇年代の医薬品がおかれた社会的状況を検証した今日的意義について)



著者等紹介

松枝亜希子[マツエダアキコ]
立命館大学生存学研究所客員協力研究員。2018年、立命館大学大学院先端総合学術研究科修了(博士(学術))。研究テーマは、1950年から1970年代における国内の医薬品をめぐる議論の変遷など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)