子規と日蓮―ひとつの法華経受容史
内容説明
「我に神なし仏なし」と詠んだ子規は日常の中に仏教的生活をもっていた。古来の和歌に詠まれた仏教と、子規がのこした宗教句を手がかりに、日本における法華経の広がりを考証する。子規の全句から787の宗教句・71の日蓮句を掲載。
目次
第1章 「勅撰和歌集」における仏教(母の愛;『日本霊異記』と『万葉集』;『万葉集』の仏教思想 ほか)
第2章 法華経の行者日蓮考(法華経の行者日蓮;持経者について;持経者としての日蓮 ほか)
第3章 子規と日蓮(日蓮の生涯と子規;子規の俳句観;宇宙即自己 ほか)
資料 子規の宗教句とその管見
著者等紹介
川口勇[カワグチイサム]
恵隆・日空。1941年京都府福知山市に生まれる。1974年正立寺住職就任。2015年正立寺住職退任。現在、日本印度学仏教学会会員(会員歴50年)。俳句結社「古志」同人(会員歴10年)。宗門行賞(1995年)、第八回古志俳論賞(2013年)、第十三回涙骨奨励賞(2017年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)