歴史としての天皇制
内容説明
天皇制をいかに捉えるか。日本列島と朝鮮半島の歴史が折り重なり、問いかけてくるものとは何か。網野善彦が吉本隆明、川村湊を対話者にむかえ、日本中世史から天皇制、日本列島と朝鮮半島の社会の比較へと議論を展開した、濃密な討議の記録。網野・川村による対談集『列島と半島の社会史』に、吉本を加えた記念碑的鼎談を増補した待望の決定版。
目次
歴史としての天皇制(吉本隆明;網野善彦;川村湊)
列島と半島の社会史(網野善彦;川村湊)(日本列島と朝鮮半島;海からの視座;無縁・女性・子供;社会・民族・国家)
著者等紹介
網野善彦[アミノヨシヒコ]
1928年、山梨県生まれ。東京大学史学科卒業。神奈川大学短期大学部教授、同大学経済学部特任教授などを歴任した。2004年没
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
詩人・評論家。1924年、東京生まれ。東京工業大学卒業
川村湊[カワムラミナト]
文芸評論家・法政大学教授。1951年、北海道生まれ。法政大学法学部卒業