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南方ブックレット ジェノサイドを考える―ガザ・ウクライナ・原爆・ホロコースト・東学農民を手がかりに
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内容説明

2023年12月29日にガザの事態に関連して南アフリカ政府がイスラエルをジェノサイド条約違反の疑いで国際司法裁判所(ICJ)に提訴し、ICJは2024年1月26日に「ジェノサイド防止」を求める暫定(仮保全)措置命令を出した。「犯罪の中の犯罪」とも言われるジェノサイド、改めて考えてみたい。(本書「はじめに」)



目次

1 私たちの目の前で進行するジェノサイド:ガザとウクライナ
2 ホロコーストを念頭に「ジェノサイド」を造語し、ジェノサイド条約採択に肯献したレムキン弁護士は、なぜ「忘れられ、貧困のなかで死んだ」のか?
3 枢軸国のジェノサイドを裁くための法的手続きの開始日(憲章調印)の直前直後に連合国のジェノサイドが強行された
4 ニュルンベルク裁判の「人道に対する罪」から「ジェノサイドの罪」へ
5 東京裁判判決の翌月にジェノサイド条約が成立
6 日本はジェノサイド条約を批准せず
7 日本軍最初のジェノサイドは日清戦争期の東学農民鎮圧作戦
8 日本人は「ジェノサイドの加害者および被害者」
9 「日本はジェノサイドをしたことがない」とうそぶくウヨク文化人たち
10 核兵器は「ジェノサイド兵器」「オムニサイド兵器」
11 ICJがイスラエルにジェノサイド防止命令
12 ホロコーストの被害者を代弁するはずのイスラエル政府を盲信するドイツほか欧米諸国
13 ロシアのチェチェン戦争やウクライナ・マリウポリ無差別攻撃などもジェノサイド
14 リフトン博士らが提起した「ジェノサイダル・メンタリティ」
15 ジェノサイドの前科を反省しない日本・米国・ロシア政府



著者等紹介

戸田清[トダキヨシ]
1956年大阪生まれ、玄海原発訴訟原告、安保法制違憲長崎訴訟原告、東京革新懇世話人、日本国民救援会目黒支部長、長崎大学名誉教授(環境社会学・平和学)。環境社会学会、日本平和学会、唯物論研究協会などに所属。大阪府立大学・東京大学・一橋大学で学ぶ。日本消費者連盟職員、都留文科大学非常勤講師などを経て、2022年3月に長崎大学を定年退職。博士(社会学)、獣医師(資格)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)