内容説明
気象学のフロンティアから、何が見えるのか。そして、気象学はどこへ向かうのか。「天気予報が当たらない」と思っている人にこそ読んでもらいたい!竜巻を追いかける人、天気を知るために水の動きを調べる人、ゲリラ豪雨予測に挑む人…。天気予報が届くまでには、私たちの知らないドラマがあります。7つの話題をとおして、最先端の気象学に迫る。
目次
第1章 温帯低気圧の研究
第2章 台風の研究
第3章 竜巻の研究
第4章 集中豪雨の研究
第5章 梅雨の研究
第6章 水循環の研究
第7章 天気予報の研究
著者等紹介
筆保弘徳[フデヤスヒロノリ]
1975年生まれ。横浜国立大学教育人間科学部准教授、東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科主指導教員、慶應義塾大学理工学部非常勤講師。専門は気象学
芳村圭[ヨシムラケイ]
1978年生まれ。東京大学大気海洋研究所准教授。専門は同位体気象学。文部科学大臣表彰若手科学者賞など受賞
稲津將[イナツマサル]
1977年生まれ。北海道大学大学院理学研究院准教授。専門は気象学
吉野純[ヨシノジュン]
1976年生まれ。岐阜大学大学院工学研究科准教授。専門は気象学・気象工学。土木学会海岸工学論文賞など多数受賞。大学初で唯一の気象予報業務を実施中
加藤輝之[カトウテルユキ]
1964年生まれ。気象庁気象研究所予報研究部室長、筑波大学大学院生命環境科学研究科教授(連携大学院)。専門は大気力学とメソ気象学。気象学会山本・正野論文賞など多数受賞
茂木耕作[モテキコウサク]
1976年生まれ。海洋開発研究機構研究員。専門は気象学
三好建正[ミヨシタケマサ]
1977年生まれ。理化学研究所計算科学研究機構データ同化研究チームリーダー、米国メリーランド大学大気海洋学部客員教授。専門は数値天気予報とデータ同化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
気象学の最前線で活躍する研究者たちが、注目されている7つの研究テーマをとりあげ、それぞれのしくみを解説し、最新の研究を紹介。
「天気予報が当たらない」って思っている人、いませんか? これだけ科学が発展しているのに、なぜ当たらないのだろうと、疑問に感じている人は、ぜひ本書をお読みください。
本書は、気象学の分野で注目されている7つのトピックをとりあげ、それぞれの基本的なしくみや概念を解説し、最新の研究(気象学のフロンティア)を紹介します。気象学の最前線で活躍する研究者たちが、気象のおもしろさ、不思議さをお伝えします。ようこそ、そらの研究室へ!
【著者紹介】
1975年生まれ。横浜国立大学教育人間科学部准教授。専門は気象学。編著書に『台風研究の最前線』(日本気象学会出版)『Cyclones: Formation Triggers and Control』(NOVA Co.)など。