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ゆまに学芸選書ULULA 江戸遊里の記憶―苦界残影考
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内容説明

江戸時代の各地の遊里を訪ね歩き、歴史と文化の光と影をあぶりだす。過去の現実と向き合い、現代に語り継がれる廓の物語。



目次

はじめに―廓噺「辛からん事を人情深く」
第1章 遊里の光と影
第2章 苦界紀行
第3章 遊女悲歌
第4章 海を見る遊女
あとがき―「闇の夜は吉原ばかり月夜かな」考



著者等紹介

渡辺憲司[ワタナベケンジ]
自由学園最高学部長。立教大学名誉教授。日本近世文学・文化。博士(文学)。1944年12月15日、北海道函館市生まれ。68年、立教大学文学部卒業。76年、同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程満期退学。横浜市立横浜商業高等学校(定時制)、私立武蔵高等学校・中学校教諭、梅光女学院大学(現・梅光学院大学)短期大学部・文学部助教授などを経て、立教大学文学部教授。立教新座中学校・高等学校校長などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

遊郭の地霊にひそむ悲しみを繰り返してはならない。江戸時代に栄えた全国各地の遊里を訪ね歩き歴史と文化の光と影をあぶりだす。

はじめに―廓噺「辛からん事を人情深く」

第一章 遊里の光と影
  第一節 吉原歴譜光陰
  第二節 吉原、大村庵閉店余話
  第三節 柳橋残香
  第四節 大門残滓

第二章 苦界紀行
  第一節 泪橋から泪橋―吉原・千住・板橋・新宿・品川
  第二節 北国街道串茶屋遊女の墓
  第三節 院内鉱山の自由
  第四節 薩摩山ケ野繁栄の影
  第五節 筑豊炭鉱直方の近代無惨

第三章 遊女悲歌
  第一節 佐渡悲恋
  第二節 城端庵唄
  第三節 田助ハイヤ節

第四章 海を見る遊女
  第一節 桃源郷平潟の盛衰
  第二節 福浦縛られ地蔵の海
  第三節 能代旅女と北前船
  第四節 津波に消えた女郎町宮古、鍬ケ崎
  第五節 豪雪の海を見る八戸、小中野の娘たち

あとがき―「闇の夜は吉原ばかり月夜かな」考

渡辺憲司[ワタナベケンジ]
自由学園最高学部長・立教大学名誉教授