大正天皇実録〈第1〉自明治十二年 至明治三十三年 (補訂版)
内容説明
大正天皇は近代日本における最初の皇太子であった。「実録」には、皇位を継承すべき皇子として、初めてランドセルを背負って通学するなど、養育や教育の実態がつぶさに記され、「嚆矢」となる記事が随所に見られる。近代史を読み解く、新たな鍵の発見である。
出版社内容情報
大正天皇崩御九十年を迎え、「天皇紀」、「天皇実録」中、唯一未公刊であった「大正天皇実録」を補訂して刊行。
宮内省図書寮[クナイショウトショリョウ]
岩壁義光[イワカベヨシミツ]
(専門)日本近代史、記録資料学。一九五〇生まれ。法政大学大学院人文科学研究科日本史学博士課程後期満期退学。在学中、一九七八年神奈川県立博物館(現・県立歴史博物館)学芸部に就職。主任学芸員を経て、一九九〇年昭和天皇実録編修のため宮内庁書陵部に割愛異動。二〇一一年編修課長として退官したが、以降も同実録編修に編修事業終了まで従事。また本務の傍ら、在職中より大学で教鞭を執る。現在、法政大学、学習院大学、清泉女子大学で非常勤講師。東アジア近代史学会副会長。(主要著書)『黒船来航譜』(共編著・毎日新聞社、一九八八年)、『太政官期地方巡幸研究便覧』(共著・柏書房、二〇〇一)、近年は歴史資料の公開に取り組む一方、天皇皇族に関する論文を著述。