生と死と祈りの美術―日本と西洋の信仰のかたち
内容説明
目に見えない異界の表象、新しい比較図像学をひらく。人は地域を超え、時代を超え、なにを祈ってきたのか―遠く離れた日本と西洋の奥深くにひそむ、共通するものと相違するもの。
目次
1 釈迦とイエス―死を悼む図像の東西比較(悲しみの身ぶり―釈迦の涅槃図、イエスの死の哀悼図を読み解く;イエスを悼むピエタ像)
2 人生の階段図―日本と西洋(熊野観心十界図―熊野比丘尼の絵解きと女性の人生;「胎内十月の由来」と十三仏信仰;人生の階段―西洋の図像)
3 他界観の比較―日本と西洋の図像伝承(「金持ちとラザロ」と「二河白道」の譬え図像を読み解く;「井戸の中の男」「一角獣と男」「月日の鼠」の図像を読み解く)
4 生と死の図像学(図像から読み解くヨブ夫妻の生死論―「ヨブ記」2章9節;生と死をもたらす木)
著者等紹介
細田あや子[ホソダアヤコ]
1964年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。ハイデルベルク大学大学院博士課程修了(Dr.phil.)。新潟大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)