『注大般涅槃経』の文献学的研究
内容説明
国の重要文化財に指定されながらも等閑に付されてきた『注大般涅槃経』。その古写経に新たに光を当て、経文と注釈文の特徴を明らかにし、撰者・韋〓の仏教理解の一端を尋ねる。現存巻のうち四巻分の全文翻刻を掲載。
目次
研究篇(日本に現存する『注大般涅槃経』;導江県令韋〓の活躍年代と著述;唐導江県韋〓撰『注大般涅槃経』の成立;『注大般涅槃経』の経典本文と注;結論)
資料篇(『注大般涅槃経』巻第二 翻刻;『注大般涅槃経』巻第八 翻刻;『注大般涅槃経』巻第十二 翻刻;『注大般涅槃経』巻第二十二 翻刻;現存韋〓注の集成 ほか)
著者等紹介
青木佳伶[アオキチャーリン]
台湾高雄市生まれ。上智大学比較文化学部卒業。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻(インド文学・インド哲学・仏教学)修士課程修了。国際仏教学大学院大学仏教学研究科仏教学専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、武蔵野大学非常勤講師、国際仏教学大学院大学特任研究員。専門は中国仏教、日本古写経(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)