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マンダラの新しい見方
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内容説明

これまで多くの書籍で取り上げられていた「マンダラとは何か」という視点。本書は「何がマンダラか」という逆の視点に立ち、豊富な作例から日本で独自に展開したマンダラのあり方、その思想を探求して、マンダラの意義を明らかにする。



目次

第1章 マンダラと潅頂儀礼
第2章 日本人はマンダラをどのように見てきたか
第3章 マンダラが媒介するもの
第4章 文字のマンダラ 種子曼荼羅
第5章 日蓮と本尊曼荼羅
第6章 浄土真宗と名号本尊
第7章 高僧のマンダラ
第8章 法華経のマンダラ



著者等紹介

森雅秀[モリマサヒデ]
1962年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科中退。ロンドン大学大学院修了。Ph.D.(ロンドン大学1997年)。名古屋大学文学部助手、高野山大学文学部助教授等を経て、金沢大学人間社会研究域教授。専門は仏教文化史、比較文化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

両界曼荼羅、浄土曼荼羅、社寺参詣曼荼羅など、これまでに生み出されてきた様々なマンダラのあり方を、可能なかぎり探り出して積み重ね、そこに見られる多様性や一貫性を解き明かすことで、これまでとらえどころのない言葉で語られたマンダラの意義を再考する。
目次
はじめに
第一章 マンダラと灌頂儀礼
1 灌頂儀礼とは
2 灌頂の起源
3 中期密教の灌頂
4 後期密教における展開
5 祝祭の儀礼
第二章 日本人はマンダラをどのように見てきたか
1 多様な日本のマンダラ
2 両界曼荼羅
3 別尊曼荼羅
4 修験道のマンダラ
5 浄土教のマンダラ
6 社寺参詣曼荼羅
7 何が変わったか
第三章 マンダラが媒介するもの
1 媒介するものとしてのマンダラ
2 プラティシュター儀礼
3 舎利を納入する
4 日本密教のマンダラ
5 極楽浄土のマンダラ
6 絵解きのマンダラ
7 媒介としての役割の変化
第四章 文字のマンダラ 種子曼荼羅
1 種子曼荼羅とは何か
2 両界種子曼荼羅の系統
3 種子曼荼羅の特徴
4 種子曼荼羅を問い直す
5 法曼荼羅は種子曼荼羅か
6 不空から空海へ
7 種子曼荼羅は何のため
第五章 日蓮と本尊曼荼羅
1 宗教における媒体
2 本尊曼荼羅とは
3 本尊曼荼羅の成り立ち
4 本尊曼荼羅の位置づけ
5 法華経の造形作品
6 文字の持つ力
第六章 浄土真宗と名号本尊
1 マンダラを持たない仏教
2 親鸞と名号
3 光明本尊
4 蓮如の名号本尊と方便法身
5 その後の浄土真宗
6 文字とマンダラ
第七章 高僧のマンダラ
1 高僧を描く
2 真言八祖像
3 法相曼荼羅
4 浄土真宗の七高僧図
5 修験道のマンダラの世俗化
6 その他の高僧のマンダラ
第八章 法華経のマンダラ
1 ストゥーパとマンダラ
2 建物の中の法華経曼荼羅図
3 金字宝塔曼荼羅図
4 見宝塔品の位置と表現
5 本興寺の四幅本
6 本法寺の二十二幅本
7 奈良国立博物館の法華経曼荼羅図
8 その他の法華経曼荼羅図
あとがき
参考文献一覧
図版一覧