内容説明
秦の始皇帝、ユダヤ王ヘロデ、ローマ皇帝ネロ、隋の煬帝、唐の則天武后、ヒットラー、スターリンなど古今東西の「悪」と呼ばれた政治家の業績を博学な知識で分析、解明した名著復刊!!
目次
1章 歴史を動かす人はどの様な人達だったのか(始皇帝の生い立ち;ネロは名君だった;後世に遺された大いなる遺産)
2章 為政者は後世に何を遺せたか(煬帝死すとも大運河は残る;武則天、血塗られた権力の階段を上る ほか)
3章 独裁者の出現と時代背景から何を学ぶべきか(ヒットラーが登場した時代背景;戦争が不況克服の全てではない ほか)
4章 独裁者の政治手法―スターリンとヒットラー(側近にどの様に接したのか;大衆の心を掴む絶対の方法)
5章 近代デモクラシーの政治倫理を理解せよ(一般市民の倫理で政治家を律する愚)
著者等紹介
小室直樹[コムロナオキ]
政治学者、経済学者。昭和7(1932)年、東京生まれ。京都大学理学部数学科卒業。大阪大学大学院経済学研究科、東京大学大学院法学政治学研究科修了。東京大学法学博士。この間、フルブライト留学生としてアメリカに留学し、ミシガン大学大学院でスーツ博士に計量経済学を学ぶ。マサチューセッツ工科大学大学院でサムエルソン博士(1970年ノーベル賞)からPh.D Economicsを授与される。平成22(2010)年9月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
近代国家の政治倫理を理解せよ!
政治音痴の日本人のための処方箋を提示する
政治のことは小室直樹に訊け!
秦の始皇帝、ユダヤ王ヘロデ、ローマ皇帝ネロ、
隋の煬帝、唐の則天武后、ヒットラー、スターリンなど
古今東西の「悪」と呼ばれた政治家の業績を
博学な知識で分析、解明した名著復刊!!
我々は今なお、焼け跡に建てた
間に合わせのバラックに住んでいるのだ、
と言う事に今こそ気付くべきなのだ。
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昭和二十七年、主権を回復した時点でやらなければならなかったのに手を付けなかったことを、
今こそ洗い直し、検討し直して、バラックではなく本建築の住居、つまり真の独立国を作るべきなのである。(本文より)